日米豪印、重要鉱物の供給網構築で一致 クアッド外相会合
日本、米国、オーストラリア、インドは1日、4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合をワシントンで開き、レアアース(希土類)を含む重要鉱物の供給網構築に向けて協力を進める方針で一致した。今年後半にインドで予定される首脳会合に向けた連携強化も確認し、クアッドとしての結束を打ち出した。
会合の冒頭、ルビオ米国務長官は「重要鉱物の世界的な供給網の多様化を非常に重視している」と述べ、4カ国の協力による安定調達に期待を示した。重要鉱物を巡っては、中国が圧倒的なシェアを占める中、トランプ米政権による高関税政策への対抗措置として4月から輸出規制を導入。米国は対応に苦慮している。
岩屋毅外相は会合後の記者会見で、「重要鉱物の開発・生産から供給網の構築まで、具体的な協力関係を築いていく」と述べた。
会合では今後の優先事項として、海洋安全保障▽経済安全保障▽重要・新興技術▽人道支援・緊急対応――の4分野で協力を進める方針を確認。また、中国の海洋進出を念頭に、東シナ海・南シナ海を含むインド太平洋地域での力による一方的な現状変更の試みに反対する立場を共有した。北朝鮮、ウクライナ、中東情勢についても意見を交わした。
会合には、岩屋氏、ルビオ氏、オーストラリアのウォン外相、インドのジャイシャンカル外相が出席した。第2次トランプ政権発足後、クアッド外相会合の開催は2回目。岩屋氏は「(前回から)約半年のタイミングで再び対面開催でき、クアッドの結束の強さと重要性を国際社会に示すことができた」と語った。
クアッドは第1次トランプ政権時代に事務レベル協議として始まり、後に閣僚級に格上げされた。バイデン政権下では首脳会合が年1回開催されてきたが、多国間協議よりも2国間交渉を好むトランプ大統領が再選したことで、その行方が注目されている。【ワシントン金寿英】
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