イラン、「クラスター弾頭」を攻撃に使用か イスラエル紙報道

2025/06/19 23:43 

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 19日朝にあったイランによるイスラエルへの弾道ミサイル攻撃で、空中で複数の小さな「子爆弾」をばらまく「クラスター弾頭」が使用されていたとの報道が出ている。イスラエル紙「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、イスラエル軍もクラスター弾頭の使用があったとの見方を示した。

 報道によると、このときの攻撃では約20発の弾道ミサイルが発射され、このうち1発にこの弾頭が使用されていた。高度7キロ付近で約20個の子爆弾をばらまき、半径約8キロにわたって着弾した。

 子爆弾は独自の推進力を持たないため、ランダムに落下。爆発の規模はミサイルよりも小さく、威力は「小型のロケット弾程度」だったとしている。

 クラスター弾はロシアのウクライナ侵攻などでも使用されており、中には数百の子爆弾をばらまくものもある。不発弾となって残るケースも多く、民間人の被害拡大につながりやすいとされる。

 2010年には、使用や製造を禁じるオスロ条約が発効しており、日本など100カ国以上が加盟しているが、米国やイスラエル、イランは加盟していない。【カイロ金子淳】

毎日新聞

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