イランとの交戦激化を受けて、イスラエルからの退避を希望する邦人と家族約２０人を乗せたバスが１９日、商都テルアビブから出発した。イスラエルの領空は閉鎖されており、隣国ヨルダンに陸路で移動する。

　イスラエルが先制攻撃をした１３日以降、イスラエルはイランから連日、ミサイルや無人航空機（ドローン）による報復攻撃を受けている。テルアビブや北部ハイファ近郊などを中心に被害が出ており、イスラエル政府によると、これまでに２４人が死亡、８００人以上が負傷した。

　バスに乗り込んだエルサレムに住む女性（３８）は「真夜中にサイレンや迎撃音が鳴り響き、ここ数日はなかなか眠れなかった。ミサイルが飛んでこない場所に早く行きたい」と話した。【テルアビブ松岡大地】