G7サミット開催地カナナスキスとは? 壮観な風景の「隠れ家」

2025/06/17 10:20 

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 2025年の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地はカナダ西部のカナナスキスだ。聞きなじみのない地名だが、どんな場所なのか。

 カナナスキスはアルバータ州の主要都市カルガリーの南西約110キロに位置している。世界遺産「カナディアン・ロッキー」のふもと、夏場でも肌寒い標高約1500メートルのリゾート地だ。雄大な山々や澄み切った湖、広大な森林など壮観な風景が特徴だ。

 カナナスキスは2002年、G7メンバーにロシアを加えた「G8」サミットの開催地となった。当時のカナダのクレティエン首相が「首脳らが自由に本音で話し合うには人里離れた『隠れ家』がいい」と考えて選んだ。

 会場近くにはゴルフコースやテニスコートなどがある。現地メディアによると、02年のサミット時は当時のブッシュ米大統領(子)らが早朝にゴルフコースを訪れ、ジョギングで汗を流したという。

 カナダのカーニー首相は5月に米ホワイトハウスを訪問した際、ゴルフ好きで知られるトランプ大統領に、カナナスキスのクラブ製の帽子とゴルフ用品を贈った。各国首脳が関係を構築する機会にもなり得る。

 国際社会の不透明感が増す中、騒々しい都会と一線を画すカナナスキスの地で公式・非公式の会談で少しでも霧が晴れるのか注目される。【浅川大樹】

毎日新聞

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