ウクライナとロシアが再び直接協議へ 停戦条件の「覚書」焦点に

2025/06/01 22:18 

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 ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシアが提案していた2日の直接協議に応じる方針を明らかにした。開催地のトルコ・イスタンブールにウメロフ国防相が率いる交渉団を派遣する。今回は双方が停戦条件などを記した「覚書」案を提示した上で議論する予定だが、双方の主張の隔たりは大きく、歩み寄りは容易ではないとみられる。

 ゼレンスキー氏は1日のX(ツイッター)への投稿で、外相、国防相、軍、情報機関などから現況に関する報告を受けたと説明。「独立、国家、国民を守るために、あらゆることをやる。短期的にやるべきことの要点を示し、イスタンブールでの交渉に向けた立場を明確にした」と述べた。

 ロイター通信によると、ロシア側はメジンスキー大統領補佐官が率いる交渉団がトルコに向けて出発した。交渉団のトップは双方とも5月の前回協議と同じだ。

 ウクライナとロシアは5月、約3年2カ月ぶりに直接協議を実施した。目立った成果はなかったが、協議で合意した双方1000人規模の捕虜交換は履行された。【古川幸奈】

毎日新聞

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