トランプ氏、EUへの50%関税発動を7月9日に延期 SNSに投稿

2025/05/26 10:14 

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 トランプ米大統領は25日、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長と電話協議し、6月1日に予定していたEUに対する50%の関税発動を7月9日に延期すると表明した。自らの交流サイト(SNS)で明らかにした。7月9日はトランプ政権が各国に発動した「相互関税」上乗せ分の停止期限で、当初の交渉スケジュールに戻ったことになる。

 トランプ氏はSNSに「フォンデアライエン氏から今日電話があり、期限の延長を求められた」と投稿。「私は延期に同意した。委員長は『協議は速やかに始まる』と言っていた」と続けた。

 フォンデアライエン氏も25日、X(ツイッター)に「EUと米国は世界で最も重要で緊密な貿易関係にあり、欧州は協議を迅速に進める用意がある。合意には7月9日までの時間が必要だ」と投稿した。

 米国は4月上旬、EUに対し20%の相互関税を発動すると決めたが、その後、上乗せ分の一時停止を決め一律分の10%のみ課している。停止期間中に米国産品の購入拡大など関税引き下げの「見返り」をEUから引き出したい考えだが、貿易交渉は難航。このためトランプ氏は23日、EUからの輸入品に対し「6月1日から、50%の関税を課すよう推奨している」とSNSに投稿していた。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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