印パ軍幹部が12日に協議開始 停戦続くか焦点 相互不信根強く
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方を巡る武力衝突に関して、両国軍幹部は12日、事態の沈静化に向けた協議を始める。両国は10日に即時停戦で合意したものの、停戦発効直後に互いの合意違反を主張するなど相互不信は根強い。
10日の停戦発効直後、カシミール地方で爆発音が聞こえたとの報告が相次ぎ、インドとパキスタンは相手側に違反があったと非難した。ただ11日夜以降はこれまで衝突の報告は確認されていない。
ロイター通信によると、一連の衝突で双方で少なくとも70人以上が死亡するなどし、「近年最悪の武力衝突」となった。軍事行動がエスカレートすれば、再び激しい戦闘に逆戻りする可能性もあり、両軍幹部が協議で事態を打開できるかが注目される。
一方、トランプ米大統領は10日、自身のソーシャルメディアで、インドとパキスタンの停戦合意について「米国が(両国の)歴史的な英断に至ることを手伝うことができ誇りに思う」と述べ、仲介の成果を強調した。
トランプ氏は「ピースメーカー(平和の構築者)になりたい」と公言してきたが、ウクライナやパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を巡る停戦交渉は難航。今回の印パの停戦を実績としてアピールした格好だ。
パキスタンのシャリフ首相は仲介での米国の役割に感謝の意を表明した。ただインド側は、停戦合意があくまで両国軍幹部の主導で実現したと強調している。【ニューデリー松本紫帆、ワシントン松井聡】
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