國村隼、リドリー・スコット監督は「自分にとってのお師匠さん」 37年前の撮影秘話を回想

2026/08/21 07:00 

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映画『ラスト・サバイバー』リドリー・スコット監督についてインタビューに応じた國村隼

 俳優の國村隼が、リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)の魅力と、37年前に参加した『ブラック・レイン』(1989年)の撮影秘話を語る特別映像が解禁された。

【動画】 「橋の上から飛び降りる」サバイバル体験も語ったインタビュー映像

 國村とスコット監督が出会った映画『ブラック・レイン』。当時、映画出演2作目だった國村は、故・松田優作さん演じるヤクザ・佐藤の手下、吉本役に抜てきされ、ハリウッドデビューを果たした。

 あらかじめ「水で濡らす」ことで光を乱反射させるリドリー特有の地面やセットについて國村は、「ウェットダウンして下を濡らして、あとスモークをガンガンに炊いて、ライトはすごく暗い(現場だった)」と振り返ったほか、「カメラが4台あり、俳優から見えないところにカメラがあった」と証言。

 また、4テイクほど重ねたところで、スコット監督から「クニ、今まで4テイク撮ったけど、全部同じパフォーマンスをしていないか」「次のテイクは、まったく違うイメージを見せてくれ」と求められたことも明かし、同じカットを何度も撮影するスタイルにも言及した。

 その後、松田さんとの会話を通じ、テイクを重ねるのは、「お客さんに観てもらう“ピース”」を作ることなのだと理解したという。

 國村は、スコット監督について「役者というものは、現場でどうあるべきかを教えてくれた」と述懐。「リドリーは、自分にとってのお師匠さんです」と敬意を表した。『ブラック・レイン』への出演が、「映像でしっかりパフォーマンスできる俳優になりたい」と映画の世界で生きていくことを決意する、大きな転機になったと振り返っている。

 『ラスト・サバイバー』は、『ブレードランナー』(1982年)、『エイリアン』(1979年)などを手がけたスコット監督が、ピーター・ヘラーの小説『ドッグ・スターズ(邦題:ラスト・サバイバー)』を映画化したディストピア・サバイバル。

 舞台は、謎のパンデミックによって人類の90%が死滅した世界。愛犬と亡き妻の記憶を支えに生き延びてきたパイロットのヒッグが、無線から聞こえた謎の声に導かれ、わずかな希望を求めて未知の空へ飛び立つ。

 作品を鑑賞した國村は、「やっぱり、リドリー・スコット。いい意味で恐ろしい作品です」と称賛。「世界の終わりなんですよ。残酷で、絶望しかないのに美しいと感じました。人の弱さ、醜さ、強さ、優しさ。絶対に諦めない人たちの姿に胸を打たれました」と、その魅力を語る。

 さらに、「単にパワフルということではなくて、彼(リドリー)のイマジネーション、映画での表現みたいなことの幅、奥行き、全てが厚みを増して、すごい作品撮ったなぁと改めて思いました」と、キャリアを重ねてもなお進化を続けるスコット監督に感嘆した。


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