イヤイヤ期真っ最中、水族館の床に突っ伏す2歳児…限界だった育児が“宝物”に変わるまで、共感…

2026/07/31 06:00 

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水族館の床に突っ伏す2歳だったころの息子さん/梅田 香義さん(@ikebana_umeda)提供

 「あの時は大変だったけど、いま振り返ると愛しい」というコメントとともに、水族館の床に突っ伏して癇癪を起こす2歳の男の子の写真がThreadsに投稿され、大きな反響を呼んでいる。梅田 香義・草月流1級師範/和歌山さん(@ikebana_umeda)が投稿したこの写真には5.5万いいねが集まり、多くの親たちから共感の声や「我が家の愛しい思い出」が寄せられた。当時の過酷な状況がなぜ宝物のような思い出に変わったのか、投稿主の梅田さんに話を聞いた。

【写真】「周りに迷惑をかけないように」そんな日々が、いつしか”尊すぎる思い出”に

――ご自身が今回投稿されたお写真が撮影された当時の具体的な状況と、その瞬間に感じていた「大変さ」のリアルなエピソードを詳しく教えていただけますか?

「写真を撮ったのはある水族館でした。上の子も連れて家族で出かけて午後の疲れがたまるころ、2歳だった息子がなにか自分の思い通りにならないことに腹を立てて床に突っ伏しているところです。当時はイヤイヤ期の真っ最中で、何が原因かもわからず大声で泣きじゃくる日々のなか、親としてどう対応すべきか葛藤する『自分との戦い』でした。また、都内のマンションに住んでいた頃に子どもの足音で苦情を受けた経験があり、常に『周囲に迷惑をかけないよう早く静かにさせなければ』と必死だった部分も大きいです。この時は幸いにも大人が複数人いたので心に少し余裕があり、一旦静観して対応を考えているタイミングでの一枚でした」

――当時はあんなに大変で余裕がなかったはずの出来事が、時を経て「愛しい思い出」へと変わっていった理由やご自身の心境の変化についてお聞かせください。

「当時は『また始まった』、『どうしてこんな些細なことで』と思う日もたくさんありました。ただ、不思議なことに、限界だと思っている瞬間ほど『これを将来懐かしく思う日が来るんだろうな』とふっと冷静になることがあって、その時に写真を撮っていた気がします。SNSで多くの育児の先輩たちが『あの頃にもう一度戻れたら』と語ってくれていたので、将来、年老いた自分が『あの時にもう一度戻れたら、小さな子どもを抱きしめたい』と思う日がきっと来るはずだと当時から思っていましたし、まだ数年ですがすでにそうなっていますね」

――「みんなの写真も見たい」と呼びかけたことでフォロワーから寄せられた数多くのエピソードの中で、特に共感したりご自身の心に残ったりしたものはどのようなものでしたか?

「どれか特定のものがというより、これだけの数のエピソードが集まるということに驚きました。みんな同じような経験してるんだって仲間を見つけたような嬉しさもありましたね。投稿に集まったのは子どもの写真だけではなく、『あの頃の自分』を思い出した大人たちの記憶だったように感じます。出産前は泣いている子どもを見ると『大変そうだな』と思う程度でしたが、今はその隣にいる親御さんの方が泣きそうになっていないかと気になり、声をかけたい気持ちになります」

――今回投稿されたお写真以外にも、ご自身の育児や日常の中で「大変だったけれど今となっては笑える愛しい思い出」として殿堂入りしている別のエピソードがあればぜひ教えてください。

「特別なエピソードよりも、日常の小さな幸せばかり思い出しますね。写真でも動画でもない『ボイスメモ』も撮っていて今も大事にしています。お布団に入って寝かしつける時の会話や、ドライブ中のやりとり、それから一緒に料理している時のものなどですね。子どもの声は成長すると驚くほど変わりますし、話し方や言い間違い、生活音まで残るので、私にとってボイスメモは当時の日常をそのまま振り返ることができるタイムマシンのような存在です」

――今まさにこのお写真と同じような「大変な状況」の真っ只中で奮闘している過去のご自身や読者に向けて、現在の視点からどのような言葉をかけてあげたいですか?

「私は成人した我が子に『あなたを育てるのは大変だったけれど本当に楽しかった』といつか話せるように「イヤイヤ期アルバム」を作っていました(笑)。子どもは親の思い出になるために泣いているわけではありません。でも、ほんの少しだけ未来の自分になりきってみるというのは、冷静さを取り戻すだめの一つの方法かなって。どうしても今が辛いときは、投稿に集ったたくさんの写真やコメントを是非見てみてほしいです」

 梅田 香義さんは和歌山県でいけばな教室を主宰している。
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