喜矢武豊、秘めた役者業への思い「ここ数年爆発して」
“組長”の席に座る喜矢武豊 (C)ORICON NewS inc.

【写真】圧巻の強面が勢ぞろい…喜矢武含む“山崎一門”
■シリーズ53作目から登場「単身乗り込めるのかって不安でした」
――ゴールデンボンバーとしての活躍が目立つ喜矢武さんですが、俳優として『日本統一』シリーズには53作目(現在本編は「75」まで進行)から出演されています。そもそも、どういった経緯で出演することになったのですか?
【喜矢武】(シリーズの主演でプロデューサーの)本宮泰風さんとお会いする機会があって、参加させていただくことになった次第ですね。オファーをもらったときは「正直大丈夫かな」って。どう見ても任侠とかけ離れた見た目&キャラクターもなんで…務まるのかなっていう。不安の方が大きかったですね。周りも怖そうじゃないですか…。
――そんななかオファーを受けたのは?
【喜矢武】やっぱりチャレンジしたい気持ちはあったので、やらせていただきたいと。
――役者としての仕事についての意識が強かったのですか?
【喜矢武】そうですね。どちらかというと役者の方の仕事を求めていたので。(これまでは)ちょい役が多かったので、がっつりやらせていただきたいなっていう気持ちはあったので。そのタイミング(でオファー)だったので、すごいありがたかったですね。
――『日本統一』という長く続く作品からのオファーにはどのように思われました?
【喜矢武】正直、その時まだ(日本統一シリーズを)“拝見”してなくて。もちろん観るじゃないですか?僕が(初めて)出たのが「53」で、それまでの50本…正直「長いな」と(笑)。あんまり言っていいのかわかんないですけど(笑)。でもそれだけ歴史も長いですし、皆さんずっと出られている方なので、そこに単身乗り込めるのかって、やっぱり不安でした。
■役作りの工夫「あまり極道に寄りすぎない方がいいのかなって、僕は」
――そんななか、どう“乗り込んで”いったのですか?
【喜矢武】『日本統一』は、もちろんゴリゴリ極道の話ですけど、他の任侠映画とかドラマに比べると、少しポップ寄り。見やすい作品ですし、周りはもちろん極道なんですが、逆に新しく入ってきた人間だから、あまり極道に寄りすぎない方がいいのかなって、僕は。想像ですけど、僕に求められていることは、何か新しい風なのかもしれない。だから極道の人間なんですけど、むしろ真逆というか。もっとポップ寄りのキャラがいてもいいんじゃないかなということであまり寄りすぎないようにしましたね。ちょっと軽めな感じに。
――喜矢武さん演じる翁長照邦(通称:テル)が初登場から4年、本編では登場から20作に出演していますが、その軽めのキャラが浸透し、さらに劇中で成長していますね。
【喜矢武】もう4年も経ちましたか…。翁長照邦って、立場的にはやっぱ新しく入ったっていう部分では僕と似たようなキャラだと思うんですよね。ちゃんと一門として一緒に行動するっていう意味では、怖かったと思いますし、先輩方がいて遠慮していた部分っていうのがいっぱいあったと思うんです。だんだん…(いい意味で)遠慮という部分がなくなってきたっていうか。その辺は、結構大きいと思います。
――劇中でも、役者としても“一門”のファミリーに。
【喜矢武】もちろん劇中の話で、普段はそこまでいけてないです(笑)。まぁでもプライベートもあんまり遠慮しなくなってきたということで(笑)。みんなが僕が遠慮してっていうのを気付いて、徐々にそういうのをなんか取っ払ってくれたというか。僕の意識的にも「遠慮している場合じゃないな」と。現場は本当に勉強になることが多いです。ありがたいですよ。やっぱいろいろ教えてくださるんで。一門の一員としても、役者としても、少しずつ成長していっているんじゃないかなって思いますね。
■初の主演に「僕ですか?僕でいいんですか?」
――今回劇場版『山崎一門』の主演となるわけですが、オファーを受けたときの印象は?
【喜矢武】「なんで」って言いました。「僕ですか?僕でいいんですか?」って。まだまだ僕は新参者の気持ちなので。
――それは本宮さんにぶつけたんですか?
【喜矢武】急に言われて。泰風さんが(喜矢武が出演した)舞台を見に来てくれて、あいさつさせてもらった時に、「次、喜矢武主演だから」みたいな。「はい、えっ、どっち?」みたいな感じで。泰風さん、真顔で冗談言うタイプで、どっちかわかんない部分が結構あるんで(笑)。
――すぐに受け止めたんですか?
【喜矢武】舞台本番中だったので、その時は半信半疑だった気がします。いったん置いておくかって。その後、主演で行くという話になって「本当にやるんだな」って。でも“腹が決まった”みたいな感覚はあまりなかったですね。ちょっと僕の出番が増えただけだなっていう、そんな気持ちでしたね。
――現場でもそんな感じだったんですか?
【喜矢武】(主演だからと)あんまり気を気負いすぎない方がいいと思って。考えすぎると良くない気がしたんでいつも通り。『山崎一門』ですし、そんな重めの話でもないんで、いつも通り、むしろもっとフリーにやれたらいいなと思ってやっていました。
――そういう意味で本作は、“カルト教団と薬物”という社会派なテーマのなかに、うまくコミカルな部分をとけこませた作品になっています。
【喜矢武】いい意味で『山崎一門』っぽい話だなと思いました。結構おふざけとかも入っているじゃないですか。だから「劇場版で大丈夫なのかな?」って正直ちょっと思いましたけど(笑)。(劇場版の)前作が『田村悠人』、その前は『氷室蓮司』とゴリゴリのゴリゴリが続いて、突然のコミカル、しかも主演が僕っていう(笑)。
――撮影を終えられていかがでした?
【喜矢武】僕的には、結構楽しかったですし、自由にはできたと思うんで、悪くはなかった気がしましたね。ネタバレになるので、あまり言えないですけど、物語が後半に進むにつれて、どんどんキャラが濃くなってくんですね。一人ひとりのキャラが重く濃いんで、確かにもう最終的にキャラ渋滞みたいな感じになっていて。それがすっごい面白かったですね。すげえ人集まったなと。
――本作を撮影してみて、『山崎一門』についてなにか感じたことはありましたか?
【喜矢武】僕が印象的だったのは、一門の仲間や組織に対する愛情っていうのはもちろんなんですけど、『日本統一』の作品としてのやっぱ“ボス”の愛情というか、そういうのが僕が1番そこが印象的でした。“ボス”がそんなに愛情を感情的に出してくれたってのが、僕はうれしかったですね。
■5年目の『日本統一』で際立つ存在感「座布団上がらなくても、組織にとって、重要なキャラクターになれれば」
――俳優業については、ご自身はどのように考えてらっしゃいますか?
【喜矢武】ゴールデンボンバーの活動とは全然違ったとこだと思うんで、単純に僕がやりたい仕事をやらしてもらっているっていう、そんな感じですかね。
――もともと俳優への憧れはあった?
【喜矢武】僕がテレビを見ていた時代のドラマが好きで。『家なき子』とか。若いとき、たぶん心のどっかで「役者ってすごいな」「役者ってかっこいいな」というのがあったと思います。どこかで「なんか面白そうだな」って秘めていた思いみたいなのが、ここ数年爆発して。それを僕はすごい楽しんでやらしてもらっているんで、ありがたいですよね、こうやって仕事がいただけるって。
――そんなご自身の役者人生において『日本統一』はどんな作品になっていますか?
【喜矢武】(ひとつのシリーズに)がっつり作品出さしてもらうってことが、なかなか少ないので、そういう意味でもありがたいですし、皆さん周りの方々が役者としてもっとこうした方がいいとか、いろいろ教えてくれたり。過酷な時もありますし、いろんな意味でなんか成長させてもらっている、そんな作品ですね。
――『日本統一』シリーズにおけるご自身の“野望”を教えてください。
【喜矢武】やっぱりそうですね。ちょっと早いとこトラ(=大成虎雄/侠和会・川谷組若頭補佐(悠成会会長))に死んでもらって(笑)。今、刑務所(にいる設定)ですけど、出てくるのかわかんないですし、座布団を1個上げられたら(笑)。
――1個でいいんですか(笑)?
【喜矢武】いや、どうなんだろうな?上はいますけど、みんな殺しますか(笑)。と言うのは冗談で、別に座布団上がらなくても、テルがいることによって、何かが動くような…。この組織にとって、重要なキャラクターになれればいいなって感じですかね。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
【喜矢武】『劇場版 山崎一門II~日本統一~』では、一応主演とうたってはおりますが、主演が誰とかじゃなく、普通に『山崎一門』の作品として楽しんでいただけたらなと思うんで。一門らしさ、くだらなさ、かっこよさ。そういうのをぜひ劇場で。そして、ラストシーンには、1番テルらしさが出てくるんで。そのラストシーンを楽しみにしながら、その道中を楽しんでください。
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