ビールと水、バランス悪いと…? 「適正飲酒」促すグラス開発

2026/08/23 11:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 クラフトビール大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)はビールと水をバランス良く飲まないとグラスが倒れる「ふらつくビアグラス」を開発した。同社は「短期間でたくさん飲んで体を壊すより、長く健康で飲んでもらいたい」と呼びかけている。

 ◇比率「1対2」以上になると…

 同社はこれまでも中央が狭まって流量が制限される「ゆっくりビアグラス」を開発・販売するなど「適正飲酒」を掲げてきた。今回のグラスはビールだけでなく、強制的に水も飲めるよう、昨年12月に開発を始めた。

 二つのグラスを結合し、両端の飲み口からビールと水をバランス良く飲まないと傾いて倒れる形状を考案。7回の試作を経て「片方を飲むと反対側からこぼれる」「傾きすぎて倒れる」などの課題を解消した。容量はそれぞれ270ミリリットルずつで、ビールと水の比率が「1対2」以上になると、グラスが勢いよく傾いて水を飲むことを促す。

 ◇全国のバーなど30店舗で楽しめる

 現在、全国のバーなど約30店舗でこのグラスを楽しむことができる。長野市南石堂町のバー「ただ美味(うま)い酒が呑(の)みたくて」では8月上旬から使用を始めた。店主のりっきーさんは「ビールは水分補給にならないが、チェイサー(の水)を頼まない人が多い。グラスを工夫して水を飲ませるのは面白い」と話す。来店客が使っているのを見て、別の客が興味を持つなど注目を集めているという。

 同社ではグラスの使用を希望する飲食店50店を募集している。専用フォームで9月30日まで応募を受け付け、選考の上で提供する。クラフトビール「よなよなエール」の公式サイト「よなよなの里」で予約販売(1万3750円)もしている。【鈴木英世】

毎日新聞

経済

経済一覧>

注目の情報