中国GDP、4~6月期は4.3%増 ハイテク産業は好調も減速
中国国家統計局が15日発表した2026年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比4・3%増だった。成長率は1~3月期(5・0%増)から大きく減速した。輸出は堅調だったが、政府の補助金効果が薄れたこともあり個人消費が落ち込んだ。
1~6月の成長率は4・7%増で、政府が26年通年のGDP成長率目標として掲げた「4・5~5%」の水準は維持した。
4~6月の前期比は0・9%増で、1~3月期(1・3%増)から失速した。人工知能(AI)やロボットなどハイテク産業は好調だが市民の消費意欲は減退し続けており、中国経済は二極化が進んでいる。
GDPと同時に発表された経済指標によると、個人消費の動向を示す社会消費品小売総額は、1~6月が前年同期比1・3%増だった。家電や自動車の買い替え補助金の効果が弱まっており、6月は1・0%増で急失速している。
工場建設や設備投資などの固定資産投資は1~6月は5・7%減となった。景気の先行きへの不安もあり、民間企業は新たな投資に慎重になっている。不動産開発投資は18・0%減で、長引く不動産不況も上向く兆しが見えない。
消費や投資が伸び悩む一方、生産の一部や輸出は好調だった。1~6月の工業生産は5・4%増となり、このうちハイテク分野は13・3%増と急成長している。産業用ロボットは28・0%増と大幅に伸びた。
1~6月の輸出(人民元ベース)も13・4%増と好調だった。欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)、アフリカ向けが大きく伸びたが、輸出の急増は貿易摩擦激化の火種ともなりそうだ。
生活実感に近いとされる名目GDPは4~6月が前年同期比5・9%増となり、13四半期ぶりに名目が実質を上回った。デフレ圧力は弱まりつつあるものの、中東情勢の不安定化による原材料価格の影響が大きく、コスト増が企業収益の重しとなっている。【北京・松倉佑輔】
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