租特見直しで各省庁が自己点検 6月下旬公表、継続是非判断
政府は10日、企業の税負担を軽減する「租税特別措置」(租特)や各省庁の補助金制度、基金の見直しを検討する関係閣僚会議を開いた。租特の効果について、4月から各省庁で新たに自己点検することにし、6月下旬にその結果を公表することを決めた。補助金や基金についても検証する。効果が薄いと判断されれば廃止や内容の変更を検討し、2027年度の予算編成や税制改正に反映する。
自己点検の対象になる租特は、賃上げした企業の法人税を減税する中小企業向けの「賃上げ促進税制」など国税と地方税の計約120。いずれも制度の期限が26年度末までで、自己点検の結果が継続させるかの判断材料になる。
補助金や基金の検証にあたっては、各省庁が実施している「行政事業レビュー」で検証。財務省が実施する今年度の「予算執行調査」でも、補助金に重点を置いて調べる。
高市政権が実施を検討する2年間限定の食料品消費減税は、年5兆円の財源が必要とされている。租特や補助金、基金の見直しは、その財源確保策の一つとして挙げられている。
租特を巡っては、税収減を招くうえ効果が見えにくいといった批判が根強い。
自民党と連立政権を組んだ日本維新の会は、効果の薄い租特や補助金の見直しを求めており、25年11月には内閣官房内に「租税特別措置・補助金見直し担当室」が設置された。トランプ米政権で歳出削減に取り組んだ政府効率化省(DOGE)になぞらえ「日本版DOGE」とも呼ばれている。
政府は今年1月5日~2月26日、租特や補助金、基金の見直しに関して提案や意見を募ったところ、3万7174件の意見が寄せられたという。【妹尾直道】
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