LRTのJR宇都宮駅西側延伸 2030年の運行開始を断念
宇都宮市は1日、議員説明会で次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸について、2030年の運行開始を断念する方針を明らかにした。軌道を敷設する大通りの地中に埋設されたインフラが東側よりも多く移設に時間を要するほか、宇都宮地裁より西側区間について道路の拡幅などに伴い、当初見込みより多い用地補償が必要になったためだとした。
西側の開業時期については昨年11月の市長選前まで、市は「30年代前半」としていたが、佐藤栄一市長が「30年運行開始」を公約し、6選を果たしていた。
西側延伸に必要な国への軌道事業の特許申請については予定通り年内(10月)に行う方針で、28年度の工事着手を目指す。10月の申請前に、開業年月や、概算事業費などを改めて議員に示すとした。ただし、実際の用地補償の交渉は、国に認可を得た後、進められる。市によると4階建て以上の共同住宅と戸建ての総数は約80といい、どのくらいの期間や費用を要するのか不透明な部分も多い。
また、LRTの留置施設は、終点の教育会館前停留場に近接した県有地を候補地の一つとして調整をすすめるとした。本線に隣接し入出庫がしやすい場所で、5~6編成の車両留置ができパークアンドライド施設との併用も可能な敷地を確保する。
地中の埋設物については駅東側の7倍程度とされ半分程度の移設が見込まれていることや、東武宇都宮駅前停留場付近は道路勾配が大きいことから、軌道の勾配を緩和する構造とすることなども初めて示された。
議員からは埋設物の移設に時間がかかることや用地補償にマンションなども含まれることなどについて、「以前からわかっていたのではないか」と質問があった。それに対し、阿久津誠・市LRT整備課長は、5月の議員説明会のあと、道路幅や拡幅範囲が確定し、時間がかかることなどが判明したと説明した。
また、5月時点で概算事業費が以前の400億円から700億円程度と1・8倍に膨らんだが、「さらに費用が増加する可能性はないのか」という質問に対し、すでに一定程度の増加は見込んでいることから、「大きな変動は現時点ではないと考えている」と述べた。【松沢真美、有田浩子】
-
ピーチ、関空に複合訓練施設を開設 退役機体活用し人材育成
ピーチ・アビエーションは、関西国際空港内に、客室乗務員や地上旅客係員、パイロットの複合訓練施設を開設した。運航の安全性とサービスの向上、安定的な人材育成につな…経済 23時間前 毎日新聞
-
「経済指標の政治利用と腐敗だ」 クルーグマン氏が痛烈批判
トランプ米大統領が労働統計局の局長の解任を決めたことについて、ノーベル経済学賞を受賞した著名経済学者のポール・クルーグマン氏は1日、「経済指標の政治利用と腐敗…経済 2025年8月2日 毎日新聞
-
FRB理事、任期残して退任へ トランプ氏、利下げ派を指名か
米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、クグラー理事が8日に退任すると発表した。2026年1月までの任期を残し、FRBを去る。トランプ米大統領は、後任に自らの意…経済 2025年8月2日 毎日新聞
-
JA全中・山野会長、来年3月に辞任へ システム開発失敗で損失
全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は1日の定例記者会見で、任期途中の来年3月に辞任する意向を表明した。任期は来年8月までだった。業務システムの開発…経済 2025年8月2日 毎日新聞
-
NYダウ大幅続落、一時700ドル超安 米雇用統計、先行き不安強まる
1日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は続落して取引を始めた。下げ幅は一時700ドルを超えた。同日発表された7月の米雇用統計が市場予測を下回ったの…経済 2025年8月1日 毎日新聞