映画『宝島』新潟で最新ポスター3種お披露目 山形では新人俳優・栄莉弥が人生初の舞台あいさつ…

2025/08/04 08:37 

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映画『宝島』(9月19日公開) (C)真藤順丈/講談社 (C)2025「宝島」製作委員会

 映画『宝島』(9月19日公開)の本ポスター3種が3日、公開された。本作の主演で、宣伝アンバサダーを務める妻夫木聡、大友啓史監督が登壇した、新潟のT・ジョイ新潟万代での先行上映会でお披露目された。

【画像】映画『宝島』最新ポスター2枚目&3枚目、山形キャラバンの写真も

 「『宝島』は、“人生のバトン”の物語。映画を越える存在になっているこの作品を、皆さんに直に会いに行って届けたい!」と全国キャラバンを続ける妻夫木と大友監督。新潟は、15エリア目となる。

 イベント終盤、妻夫木からの掛け声で最新ポスターがスクリーンに映し出されると、観客から大きな拍手が起こった。妻夫木、大友監督の2人はポスターに映し出されたシーンを振り返り、ビジュアルに込めた想いを明かした。

 本作の舞台は、アメリカ統治下にあった戦後の沖縄。物資の乏しい時代に、米軍基地から奪った物資を住民に分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。ある襲撃の夜、リーダー格だったオン(永山瑛太)は「予定外の戦果」を手に入れ、忽然と姿を消す。残された幼なじみのグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)は、それぞれ刑事、教師、ヤクザの道を歩みながら、オンの行方を追い続ける20年にわたる物語。

 ポスタービジュアルの【1枚目】は、規格外のスケールで撮影され、あらゆる感情が爆発し圧倒的熱量が迸る本作のクライマックス、コザ暴動のシーンから。「俺たちの故郷、“宝の島“を取り戻せ」というコピーが、グスクの怒りと、揺るがぬ覚悟を映し出す。

 【2枚目】には「希望だけは、支配させない」というコピーが添えられ、アメリカ統治下の沖縄で、残酷な現実に打ちひしがれるヤマコ(広瀬)を抱きかかえるグスクの姿が。

 【3枚目】は、米軍基地から奪った物資を住民に分け与えていた“戦果アギヤー”時代の幼なじみ4人の、未来を変えようと決意に満ちた表情が「この島は変わる、俺たちが変える」というコピーと共に映し出されている。英雄とともに、未来を変えようと希望にあふれていた時代、なぜ自分たちだけが理不尽な目にあうのか…苦しい現実を知る時、そして、怒りの気持ちを表すかのごとく燃える炎の中で立ち上がる時。言葉にならないさまざまな感情が、観る者の心を強くひきつける3種類のポスターとなっている。

 大スクリーンに映し出されたポスタービジュアルを見上げながら妻夫木は、コザ暴動をモチーフとしたポスターを指し、「やはりこれが一番“たぎる”感じがありますね」としみじみ。そしてあらためて「ポスターともども、これからもよろしくお願いします!」と呼び掛けていた。

 前日2日には、山形・ムービーオンやまがたで先行上映会が行われ、妻夫木と大友監督に加えて、現在フジテレビ系で放送中のドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』に出演中で、本作では物語の重要なカギを握るウタ役を務めた栄莉弥が初参戦。

 この日が人生初の舞台あいさつへの登壇となった栄莉弥は、「初めての山形なんですが、駅を降りてからここに来るまでの間の景色は僕が育った長野に似ているなと思いました。それと僕は以前、スピードスケートをしていたんですが、山形にいるライバルのタイムは常に意識してたので、そういう意味では山形ってちょっとなじみがあるのかもしれないなと思っています」とあいさつした。

 栄莉弥はカナダ・トロントで生まれ、1歳のときに移り住んだ長野で育った。2021年「第36回メンズノンノモデルオーディション」で最年少グランプリを受賞して以降、『MEN'S NON-NO』(集英社)の専属モデルとして活動。本作で、本格的な俳優デビューを果たした。

 舞台あいさつでは、「自分も映画を観た時に、自分のこれからの人生につながっていくような映画だなと感じました。今生きている毎日が当たり前じゃないんだってこと。特に戦争からどんどん離れている僕のような世代の方々にも感じ取っていただきたいです。そして今日は皆さんの生の感想を聞けて、『宝島』に参加できて良かったなと心から思いました」と語っていた。

■これまでにキャラバンで訪れたエリア
沖縄(6/7&6/8)、静岡(6/14&6/15)、愛知(6/21&6/22)、富山(6/28)、長野(6/29)、大阪(7/4&7/5)、福岡・北海道(7/12&7/13)、宮城・岩手(7/19)、高知&愛媛(7/25 ※大友監督のみ)、広島(7/26)

■今後の予定
8月9日に「京都」「兵庫」、8月10日に「熊本」「鹿児島」を訪れる予定。
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