日銀、政策金利維持 0.5%程度に据え置き 金融政策決定会合

2025/06/17 12:33 

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 日銀は17日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の0・5%程度に据え置くことを決めた。1月に利上げして以降、3会合連続の現状維持。米国の関税強化策による経済への影響や、日米交渉の動向を見極める。

 また同会合では、債券市場から買い入れている国債の減額ペースを緩めることも決めた。金融緩和からの正常化を進める一環で、四半期ごとに買い入れ額を4000億円程度ずつ減らしてきたが、2026年4月以降、減額幅を2000億円程度に縮める。

 日銀は国債買い入れの減額を24年8月から始めていた。それまで月に6兆円程度買い入れていた国債を、26年1~3月に3兆円程度とする計画で、今会合で中間評価するとしていた。

 今年4月以降、需給悪化などを背景に超長期債の利回りが急上昇する場面があり、市場では日銀の買い入れ減額を緩やかにするよう求める声が上がっていたため、一定の配慮をしたとみられる。【古屋敷尚子】

毎日新聞

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