エヌビディア、売上高過去最高 半導体輸出規制で陰りも 2~4月期

2025/05/29 10:37 

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 米半導体大手エヌビディアが28日発表した2025年2~4月期決算は、売上高が前年同期比69%増の440億6200万ドル(約6・3兆円)で、四半期として過去最高を更新した。最終(当期)利益は26%増の187億7500万ドルだったが、直前の四半期を下回った。米政府による中国向け半導体の輸出規制強化が響き、急成長に陰りも見える。

 主力のデータセンター向けの売上高が、前年同期比73%増の391億ドルと好調を維持した。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は声明で「世界的な需要は驚くほど強い」と述べ、マイクロソフトやグーグルなどIT大手による人工知能(AI)開発で先端半導体の売上高は堅調との認識を示した。

 一方、米政府が4月にエヌビディアの中国向け半導体輸出の規制を強化したことを受け、過剰在庫などで45億ドルの費用を計上。最終利益は、過去最高となった24年11月~25年1月期の約220億ドルを下回った。

 5~7月期は今期を上回る450億ドル程度の売上高を予想。対中輸出規制による減収は80億ドルと見込んでいる。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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