トランプ氏「週末にも習主席と話すかも」 米中高官の貿易交渉に続き

2025/05/13 01:04 

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 トランプ米大統領は12日、政府高官同士で大幅な関税引き下げで合意した米中関税協議を巡り、週末にも中国の習近平国家主席と協議する可能性を示唆した。ホワイトハウスで記者団に述べた。

 米中両政府は互いに掛け合ってきた高関税をそれぞれ115%引き下げることで一致。トランプ氏は同日、引き下げに関する大統領令に署名した。

 トランプ氏はスイスで開かれた米中協議について「とても友好的だった。関係は非常に良好だ」と評価。「習主席と週末に話すかもしれない」と述べ、米国のベッセント財務長官と中国の何立峰副首相ら米中高官同士で10~11日に実施した交渉に続き、米中首脳協議にも意欲を示した。

 トランプ氏は2月に中国へ新たな関税措置を発動したのを皮切りに、「相互関税」など計145%の追加関税を課すなど対中強硬姿勢を示す一方で、繰り返し米中首脳協議の可能性に言及してきたが、実際に開かれたことは一度もない。

 ベッセント氏は12日、米CNBCテレビのインタビューに「数週間以内に、より包括的な合意に向け再び会談するだろう」と述べ、近く中国側と再会談に臨む見通しを示した。【ワシントン大久保渉】

毎日新聞

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