健大高崎の「二刀流」佐藤 6回無失点投球と決勝打 夏の甲子園

2026/08/13 17:24 

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 ◇高校野球・夏の甲子園2回戦(13日)

 ◇○健大高崎(群馬)1―0東海大甲府(山梨)●

 自身2回目の甲子園だが、マウンドに立つのは初めて。健大高崎の右腕・佐藤麻恩(まおん)は、それでも緊張感を見せなかった。

 最大のピンチは両チーム無得点の四回、安打と2四球を許して2死満塁。打席に東海大甲府の1番・大沢風汰(ぶんた)を迎えた。

 大沢にはそれまでに二塁打と安打を打たれていた。だが、動じることはない。変化球を狙われていたことから、冷静に判断し、直球で勝負した。

 内角へ2球続けて追い込むと、3球目も選んだのは直球。外角いっぱいに投げ込んだ。見逃しの3球三振。手が出なかった大沢は思わず天を仰ぎ、悔しさをにじませた。

 捕手の大岩翔斗は「(二つ目の)四球を出したところで、ギアが上がった」と佐藤の投球をたたえた。

 佐藤は6回無失点でチームの零封勝利の立役者となり、「4番・指名打者」としても五回に決勝打を放った。「自分が絶対に(チームを)引っ張ると思っていたので、それができてうれしい」と満足顔だ。

 打者として高校通算30本塁打以上を放つスラッガーだが、元々は投手でもある。1年秋に右足を骨折し、投手練習を一時期やめたが、昨冬から再開した。今春から実戦でも投げて、夏の群馬大会は登板が1試合だけながら、先発で5回無失点と好投した。

 東海大甲府が積極的に仕掛けてくるスタイルのため、テンポの良さと制球力を買われて甲子園でも先発で起用された。

 青柳博文監督は無失点勝利に「奇跡的ですね」と驚き、「佐藤が投げると試合が早く終わる。(打撃でも)チャンスで一本出たので、次の試合も期待している」と目を細めた。【高橋広之】

毎日新聞

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