<リンクサイド>りくりゅう、新アイスショーのこだわりは… BOI詳報
フィギュアスケートのアイスショー「ブルーム・オン・アイス」が1日、兵庫県の尼崎スポーツの森アイスリンクで開幕した。ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのペア金メダリストで、今季限りで現役を引退した「りくりゅう」こと三浦璃来さん、木原龍一さん組がプロ転向表明後、初の演技を披露した。
公演後、2人が報道陣の取材に応じた。主な談話は次の通り。【玉井滉大】
◇「私たちの願いは変わらず…」
<プロ転向後、初の公演でした>
三浦 2年ぶりのブルーム・オン・アイス開催ということで。ここでしかできない構成とかもたくさんあったので、本当に2人とも楽しく最初から最後まで滑らせていただきました。
木原 久しぶりにブルームで2人の演技を皆様にお見せすることができて、本当にうれしく思いました。ブルームにこんなにもたくさんの方々が来てくださるんだっていうことがすごくうれしくて、2人で楽しく滑れました。
<競技とアイスショーの違いは>
木原 リンクサイズ(笑い)。
やっぱり試合ではどうしても順位や点数のことを気にしないといけないので。レベルにも少しフォーカスしすぎてしまうんですけど、アイスショーはそういったものがないので。
滑りながらお客様の顔を見る余裕や、パフォーマンスも少し楽しんでできるのが良いところかなと思います。
三浦 リンクサイズも変わりますし、リンク内に座席が設置されているので。
競技とはまた違って、より近くにスケーターを感じることができるのが、アイスショーなんじゃないかなと思います。
<プロ転向後初めての公演でした。お互いの滑りを見ていかがでしたか>
三浦 え、いつも通りでしたよ(笑い)。
木原 僕、めっちゃジム行ってたんで(笑い)。しっかりトレーニングしてきました。
<引退会見ではジムへ行っていないという三浦選手の話も>
三浦 違います(笑い)。あの、違うことはないんですけど、ホテル生活だったんですよ、ほぼ。やっぱりホテルを転々とする中で、ジムがないんです。でも……。
木原 (小声で)あった、あった。
三浦 1カ所だけでしょ? でも、きちんと筋トレはしてます。
<三浦さんは兵庫県出身です。地元への凱旋(がいせん)ともなりましたが、特別な思いは>
三浦 私がスケートの世界に入って、一番、初めに滑ったのがここ、尼崎スポーツの森だったので。
懐かしい気持ちと、また帰ってこられてうれしい気持ちがすごくあります。
たくさんの拍手をいただけて、最初から最後まで楽しく滑ることができました。残り3公演、私たちも楽しんで。お客さんたちも楽しんでくれるような公演になればいいなと思っています。
木原 皆様、本当に温かくて。
やっぱり自分たちが楽しく滑らせていただけるのは、皆様のご声援があるからなので。残りの3公演も皆様に楽しんでいただけるように。
そして自分たちも楽しみつつ、ペアの魅力をもっともっと初めてのお客さんにもお届けできるように頑張りたいなって思います。
<「ゆなすみ」こと長岡柚奈選手、森口澄士選手組はけがのため欠場となりました。彼らも含め若い選手へのメッセージは>
三浦 やっぱり、ゆなすみペアは今の日本を背負って……。でも、それを重みに感じずに。もう世界に通じる技術を持っているので、経験をたくさん積んで、自信も積んで。これから長く長く競技を続けていってほしいなと思っています。
木原 やっぱり、勝つためにはスケートだけではなく、睡眠だったり栄養だったり、すべてのことを若い時から取り組んでいった方が、その選手自身も伸びると思いますし、けがも防げると思います。
僕自身、けがが多かったので、若い子たちにはそういった経験をしてほしくない。
スケートだけではなくてコンディショニング、食事や睡眠、しっかり若い時から習慣化していってほしいなと思っています。
<今後の目標は>
三浦 いろいろな形でペア競技を日本中に知っていただけるように、ペア人口を増やしていけるように、私たち自身もたくさんのことに挑戦していきたいなって思います。
木原 本当に日本の皆様にもっともっとペアを知っていただけるように、ペアの魅力をもっと自分たちから発信していきたいなって思いますし。まずは夏のアイスショーで、ペアの魅力をお届けしたいなって思っています。
<そのアイスショーについて。名前の由来を含めて、どんな公演にしたいですか。どんなこだわりを持っているのでしょうか>
三浦 タイトルは「THE DESTINY」なんですけど、カップル競技においてパートナーとの出会いは運命だと思っているので。
タイトルにデスティニーっていう言葉を入れたかったから、「THE DESTINY」となっていて。
カップル競技の魅力がたくさん詰まったアイスショーにしていきたいなと思っています。
木原 こだわりなんですけど、やっぱりリンクは競技用とほぼ同じサイズでやりたいかなっていうのが一番の自分たちのこだわりで。
今までのアイスショーですと、どうしてもペアやアイスダンスの魅力を120%お届けすることが、リンクのサイズの関係で少し難しかったと思うんですけど。
「THE DESTINY」は競技用と同じようなサイズになっているので、ほぼ競技会と同じようなスピード感、迫力を感じていただけると思っていますので。そういったところからペア、アイスダンスの本当の魅力をお届けしたいなと思っています。
<アイスショーのタイトルも「運命」ですが、もう一回生まれ変わった場合、同じ道を選ぶと考えますか>
三浦 そうですね。やっぱりフィギュア、ペアを通してスケーターだけじゃなく、技術だけじゃなくて精神面、そういった部分も成長できたと私は思うので。
生まれ変わってもペアスケーターになりたいなって思っています。
木原 璃来ちゃんと同じになってしまうんですけど、自分自身もすごく成長させていただいたので。
やっぱりもう一度、スケートをなんだかんだやるのかなって思います。
<新しいアイスショー、プロデュースしてみての新しい発見や難しいことは>
三浦 うーん……でも、2人で「こういうのやってみたかったよね」というのを話し出すと、結構止まらないですし。
いろいろな方にも「どういうアイスショーが見てみたいか」と聞いたりもしていたので。それを実現できたらいいですね。
木原 自分たちの中でもアイデアはあるんですけど、それが実現可能かもまだ今分からないんですけど、そういったお話し合いをしていく中でも、今までにはなかった経験だなって感じています。
どちらかというと、(ショーに)入れていただくことの方が多かったと思うんですけど。自分たちでまず大きな円を作っていく、本当に初挑戦になっています。
<アイスショーは、いつごろから2人で構想を持っていたのですか>
木原 3月にこのアイスショーの企画がスタートしました。
<新しいアイスショー、どんな人に見せたいですか。願いは>
三浦 やっぱり私たちの願いは変わらず、たくさんの方に、まだペアを知っていない方にも見に来ていただきたいですし、カップル競技の魅力をたくさんの人に伝えたいなと思います。
木原 スケートを見に来たことがない方でも、見に来てすごい楽しいなって思っていただけるようなアイスショーにしていきたいなと思っています。
本当にたくさんの方々にペアって、アイスタンスってどんなものなのかな、というのをお届けしたいなと思っています。
<今回の会場は東京ですが、今後地方でもやっていきたい思いは>
木原 もちろんシリーズ化じゃないですけど、そういった夢は2人とも持っています。
でも、まずはこの夏のショーを集中して成功させたいなという気持ちの方がすごい大きいかなと思います。
<現時点で決まっている出演者は>
木原 今、交渉中じゃないですけど……。
三浦 世界のトップスケーター……
木原 私たちの友人の……なんだろう。なんて言えばいいんだろう(笑い)。オファーを……(笑い)。
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