投手も野手も実りの11日間 支えたダルビッシュ WBC合宿が終了

2026/02/24 18:31 

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 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」の宮崎合宿が24日、最終日を迎えた。アドバイザーとして特別参加したダルビッシュ有(パドレス)の存在で、より実りの大きい11日間となった。

 WBCで採用される投球間の時間制限「ピッチクロック」やバッテリー間でサインを伝達する電子機器「ピッチコム」などは、米大リーグでは既に導入されているが、プロ野球では取り入れられていない。

 ダルビッシュは昨年に右肘を手術し、選手としては招集できなくなったが、井端弘和監督は「経験があることが全て」と考えた。その知見を求め、アドバイザーという異例の形で参加してもらえるように説得した。

 「すごい圧だった」と熱意を受け止めたダルビッシュはバッテリー陣に対し、ピッチコムに関するものだけでなく、球の回転数などを測る「トラックマン」で計測した数字を基に投球そのものに対するアドバイスもした。

 大勢(巨人)や藤平尚真(楽天)らは新たな変化球に取り組むなど、短期間で“進化”している。野手にもピッチクロックの対応について助言したという。ダルビッシュは「すごく自分としても楽しめた」と振り返った。

 影響力は若手だけでなく、同じ米大リーガーにも及んだ。この日、実戦形式の打撃練習に登板した菅野智之(ロッキーズ)は「すごく力になる言葉をいただいたので、モチベーションが上がりました」と語った。

 井端監督も「経験したことを惜しみなく伝えてくれたのはすごくありがたい。これを本番に生かすのが彼への感謝。(WBC準々決勝以降が行われる)アメリカでまた会いに来てもらえればいいなと思います」と最敬礼した。

 チームは名古屋に移動し、27、28日にバンテリンドームナゴヤで中日と壮行試合を戦う。【岸本悠】

毎日新聞

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