<センバツここに注目2026>同学年に対抗心燃やす世代屈指の速球派右腕 大阪桐蔭・吉岡貫介
第98回選抜高校野球大会で、主役候補として活躍が期待される投打の注目選手を紹介します。
5回目は奪三振率の高さが魅力の大阪桐蔭・吉岡貫介投手(2年)。これまで故障に悩まされ、夢の舞台を待ちわびてきた右腕です。
◇「大阪桐蔭を倒したいと思っていた…」
最速153キロの直球にカーブやスライダー、チェンジアップを操る本格派。実力はトップクラスながら活躍の機会に恵まれなかった右腕が、夢の舞台にたどり着いた。
昨秋の公式戦は6試合で34回を投げ、防御率は0・53。速球は球速だけでなく「打者が圧を感じる真っすぐを投げたい」と質にもこだわる。
以前は力んで制球を乱しがちだったが、フォームを修正して適度な力感をつかんだ。「(調子が)良い試合は四球が少なく、テンポ良く投げられた」と振り返る。
スライダーやチェンジアップも効果的で、奪った三振は49個と量産した。スライダーを多く使っていたというが、チェンジアップもひと冬越えて「スライダーより良くなった」と自信をのぞかせる。
大阪府大東市出身で、市内にある大阪桐蔭の校舎までは自転車圏内の場所で育った。
自身が小学生だった2018年に、大阪桐蔭は史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。その活躍は身近に感じていたが、「当時は違う学校に行って、大阪桐蔭を倒したいと思っていた」と笑う。それでも地元から大阪桐蔭に進んで活躍した先輩が数多くいたと知り、進学先に決めた。
入学後は1年時に右肩、2年時に右肘と故障に悩まされてきた。投げられず、グラウンドを横目に地道に走り込みを続ける日々の中、織田翔希(横浜)ら同学年のライバル投手が甲子園で活躍する姿はまぶしく映ったという。
新チームで背番号「1」を任され、この冬はけが予防のために柔軟性を身につけるトレーニングに励んだ。
1月末、待ちわびた舞台への知らせが届いた。「相手はどこでもいい。早く投げたい」。その実力を披露する準備は万全だ。【吉川雄飛】
◇吉岡貫介(よしおか・かんすけ)
2008年10月20日生まれ。3人きょうだいの末っ子で、姉が2人いる。中学時代は大東畷ボーイズでプレー。フォームは則本昂大(巨人)を参考にしている。右投げ右打ち。
◇大阪桐蔭
1983年に大阪産業大高大東校舎として開設。88年に大阪桐蔭として分離独立し、野球部も創部。2012年に藤浪晋太郎(DeNA)、18年に根尾昂(中日)らを擁して春夏連覇を達成した。ラグビー部も強豪。
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