大谷翔平、4度目の満票MVP 「光栄、すべての人に感謝したい」

2025/11/14 09:44 

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 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(31)が13日(日本時間14日)、今季のナショナル・リーグの最優秀選手(MVP)に満票で選出された。アメリカン・リーグ、エンゼルス時代の2023年から3年連続で、歴代単独2位の4回目の受賞。満票は4回連続で、両リーグで複数回受賞は史上初。投打「二刀流」の活躍で、メジャー8年目で4度目の栄冠となった。

 大谷選手は大リーグ専門局の番組内で「すごく光栄ですし、(同じく候補だった)ソト選手、シュワバー選手も素晴らしいシーズンで、そういった選手と競い合えたのが良かったと思います。最後の締めくくりでMVPを取れたのは大きなこと。すべての人に感謝したい」と喜びを語った。

 3年連続の受賞は、01~04年の4年連続を含む歴代最多7回受賞のバリー・ボンズ氏(元ジャイアンツなど)に次ぐ2人目の快挙。

 MVPはレギュラーシーズンの成績を対象に、全米野球記者協会の会員30人による投票で選ばれる。

 大谷選手は昨季、右肘手術の影響で指名打者に専念したが、今季は2季ぶりに「二刀流」が復活。打者としてはシーズンを通して好調を維持した。3年連続の本塁打王にあと1本届かなかったものの、自己最多の55本塁打を放ち、打率2割8分2厘、102打点、両リーグトップの146得点をマーク。出塁率と長打率を合わせた強打者の指標、OPSはリーグ1位で、西地区4連覇に貢献した。

 投手としては、6月16日のパドレス戦で663日ぶりにマウンドに上がり、最速161キロを計測するなど復活を印象付けた。14試合に先発し1勝1敗、防御率2・87、投球回(47回)を上回る奪三振(62)を記録し、史上初の「50本塁打、50奪三振」を達成した。

 ポストシーズンでも躍動。リーグ優勝決定シリーズではMVPに輝き、球団初の連覇となったワールドシリーズでも「二刀流」でチームをけん引した。

 ア・リーグは、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が2年連続3回目の受賞となった。【牧野大輔】

毎日新聞

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