仙台育英・吉川は「天性の勝負根性」 バレー一家育ち 夏の甲子園
◇高校野球・夏の甲子園1回戦(6日)
◇○仙台育英(宮城)5―0鳥取城北(鳥取)●
2年ぶりに聖地に戻ってきた仙台育英は、両親譲りの「天性の勝負根性」を持つエース左腕・吉川陽大(あきひろ)が、今大会の完封一番乗りを果たした。
九回、1死から鳥取城北の4番・平山暖也(はるや)に右越え二塁打を許したが、次の打者を右飛に打ち取り、最後は相手の代打から、変化球でこの日12個目の三振を奪って試合を締めた。終始、冷静な表情を崩さなかった。
この日は140キロ台の直球に、スライダーなど変化球の切れ味が抜群だった。その鋭さに相手も舌を巻いた。鳥取城北の2番・赤松響は一回にチーム初安打を放ったものの、その後は3打席連続で三振に終わり、「スライダーは一回ポンと浮いて、甘いと思ったら手元でキリリと落ちてくる感じ」と語った。
吉川の母博子さん(旧姓・津雲)は元女子バレーボール選手で、日本代表のリベロとして活躍。世界大会で個人タイトルを獲得し「世界ナンバーワンリベロ」と称された。
父正博さんも女子日本代表監督などを務めた。勝負の世界で生きてきた両親からは、悪い時も前に進めるような声かけをもらってきた。
須江航監督は「天性の勝負根性を持っている。ココイチ(ここ一番)で歯を食いしばれる投手」と信頼を置く。
両親の影響で幼い頃にバレーをやっていた経験はプレーにも生きている。この日はカーブを使うことで、カウントを有利に進めることができた。投球の幅を広げようと今年から投げるようになったが、「上からたたき下ろすように、アタックをイメージしている」と話す。
仙台育英が強力な投手陣を擁して初優勝を果たした3年前の夏の映像を何度も見ては、自分の学びにしている。初の甲子園で完封勝利を挙げても、「今日の投球は70点」と表情は緩めない。4四死球など反省点を挙げ、「夢の舞台だからこそ、いい投球をしていきたい」。再び頂点を目指すチームのエースは頼もしい。【円谷美晶】
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