<eye>「復活ののろしを」 日産自動車野球部1年目の夏
「復活したのはすごくうれしかった。会社全体に一体感が生まれる」
応援リーダー部元団長で社員の木村智也さん(52)は話す。
日産自動車野球部は17日、都市対抗野球西関東地区第2代表をかけ東芝と対戦し、全国大会出場の最後の1枠を争った。スタンドには3000人を超える社員らが陣取った。攻撃が始まると、NISSANのうちわを振り、応援の定番曲「世界の恋人」で盛り上がる。
試合は先制点を奪ったものの逆転を許し敗れた。試合後のグラウンドとスタンドには涙を拭う姿があった。
野球部は1959年に創部し、都市対抗野球で2度優勝した。2008年のリーマン・ショックによる経営悪化で翌09年限りで休部を余儀なくされた。それでも復活を望む社内の意見は根強く、今年1月に活動を再開した。部員22人のうち他チームから転籍した石毛大地主将を除き、02年度生まれの新卒社会人だ。
「フレッシュでみんな良い子で練習も一生懸命しているからつい応援したくなる。角田蓮選手と安藤利玖選手が部署に来てから活気が出た」。同僚の女性は手作りの応援グッズを手に試合に駆け付ける。
「ただ野球が上手なだけではなく、当たり前のことがしっかりでき、応援してもらえる人間を選んだ」と伊藤祐樹監督は語る。
この代表決定戦前々日、日産自動車は主力工場での車両生産終了を発表した。厳しい経営状況が続く中、野球部は社員の結束力を高める役割も担う。
「復活の日産ののろしをあげる」。大会前に伊藤監督が語る言葉に決意を感じた。「諦めない野球」のスローガンを掲げた「1年目」の野球部は秋の日本選手権を見据える。【新宮巳美】
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