<もっと社会人野球>「勝ちにこだわれ」 SUBARU・小川新監督の意識改革
社会人野球のSUBARUが、4月のJABA日立市長杯で17大会ぶり3回目の優勝を果たした。JABA大会を制しての日本選手権出場は、社名が富士重工業だった2015年以来9大会ぶりになる。今季からチームを率いるのが小川信監督(41)だ。
◇「絶対に連敗するな」
都市対抗北関東2次予選の前哨戦ともいえる日立市長杯の決勝は日立製作所と対戦し、相手のホームグラウンドで7―0で七回コールド勝ちした。4番・外山優希が先制の適時二塁打を放って打線を活気づければ、左腕・八野田龍司が1安打完封勝利を挙げた。小川監督も「理想の試合ができた」と振り返ったほどの快勝だった。
小技を駆使しての得点が今年のチームを象徴している。決勝は3点リードの五回に5番・古川幸拓(ゆきひろ)のスクイズで追加点を挙げ、JR東海との準決勝では八回1死満塁から8番・馬場翼のスクイズで勝ち越しに成功した。
選手起用も的中した。準決勝進出をかけた日本通運とのリーグ戦では、一回に4点を先行される苦しい試合展開だったが、七回に代打の代打で送り出した明治大出身の新人・中山琉唯(るい)が逆転3ランを放ち、白星をもぎ取った。
◇新人で日本選手権優勝を経験
小川監督は、栃木・佐野日大高、日本大を経て富士重工業に入社した。新人だった06年の日本選手権で優勝を経験したほか、都市対抗準優勝に貢献した14年は二塁手で社会人ベストナインに選ばれている。昨年11月にコーチから昇格した。
監督就任後、選手たちに、勝つためにどうするかを考えさせ、野球以外の面も見直し、あいさつをはじめ、社会人として自覚ある行動を徹底させたという。安定した守りから勝ちきるチームを目指している。
2月下旬のオープン戦が始まるのを前に伝えた言葉がある。
「対戦相手に関係なく勝ちにこだわれ」
「絶対に連敗するな」
選手たちに意識付けした結果、オープン戦から一度も負けることなく、日本選手権の出場権をつかんだ。
◇コミュニケーション活発に
日立市長杯で最高殊勲選手賞に輝いた八野田は「選手間のコミュニケーションが活発になり、若い選手も発言している。細かいプレーを詰めていく」と話す。昨年から4番に座る2年目の外山は首位打者賞を獲得した。「去年は打てなかったので、野手陣はウエートトレーニングに取り組んできた。打球が強くなり、調子の振れ幅が小さくなった」と言う。
チームは、都市対抗と日本選手権の2大大会に出場して計4勝を挙げることを今季の目標に掲げる。3年連続の本大会出場がかかる都市対抗北関東2次予選は6月28日から地元の群馬県太田市で開かれ、例年より1枠多い3枠を争う。その前哨戦で日立製作所に勝った意義について、小川監督は「思惑通り嫌なイメージを植え付けられたのでは」と語る。【武藤佳正】
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