「もう一度会いたい」王将社長射殺で無罪判決 遺族の無念晴れず

2026/10/16 19:20 

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 「とにかく、もう一度会いたい」。突如として凶行に倒れた大東隆行さんの遺族は、消えない悲しみを抱えながら事件発生から13年の月日を過ごしてきた。

 2025年11月から始まった公判。なぜ夫は、父は、祖父は、命を奪われなければならなかったのか――。真相の解明を望む遺族は、そんな疑問を胸に公判に被害者として参加。法廷で思いの丈を吐き出した。

 大東さんの妻は検察官代読で、大東さんが従業員とその家族を招待して釣り大会を開催し、ギョーザを振る舞っていた思い出を振り返った。「誠実で一生懸命で愛される人だった。誰かに恨まれるような人ではない」。亡くなった後、骨つぼを抱きかかえながら涙を流し、つながることはない大東さんの携帯電話に電話をかけたという。

 長女も「家族の時間はあの時から止まったまま。孫の成長を見せてあげたかった。もっと父と時間を共有したかった。(事件からの時間は)傷を癒やす時間ではなく、父がいない事実を突きつけられる時間だった」と声を詰まらせ、「父を誇りに思う」と吐露した。

 しかし、16日に言い渡されたのは無期懲役の求刑に対し、無罪の判決だった。遺族は「予期せぬ判決で非常に落胆している。検察庁には控訴していただくよう強く申し入れた。高裁で適切に審理され、納得できる判決が出ることを切に願う」とのコメントを出した。代理人によると、遺族は判決公判を傍聴し、判決理由の朗読を静かに聞いていたという。

毎日新聞

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