夏休みの少年少女へ「歌舞伎町に気をつけて」 警視庁呼びかけ

2026/08/08 06:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 学校が夏休みに入り、歌舞伎町(東京都新宿区)に、居場所を求めた少年少女が集まりやすくなっている。こうした「トー横キッズ」と呼ばれる若者たちが犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、警視庁が呼びかけや取り締まりを進めている。

 ◇「トー横」周辺には小学生も

 7月の3連休を挟んだ4日間の昼間、歌舞伎町の「トー横広場」周辺には、10代とみられる男女らがひっきりなしに行き交った。そうした若者たちに声を掛けて回っていたのが、新宿署員らに連れられた大学生ボランティアだ。

 「知らない大人に声を掛けられてもすぐに信じないでね」。薬の過剰摂取(オーバードーズ)や闇バイトの危険を伝えるチラシを渡して練り歩き、計293人の少年少女に注意を呼び掛けた。

 警視庁少年育成課によると、このうちボランティアらが話を聞けた268人の内訳は、高校生131人▽中学生72人▽大学生38人――で、小学生も5人いた。中学生の少女(13)は「外国人から『一緒に遊ぼう』と声をかけられ怖かった」と話していたという。

 ◇狙われる少女らの「推し活」

 歌舞伎町では、こうした10代がホテルやネットカフェを定宿にし、金銭や性搾取の被害に遭ったり、周囲に促されて売春や違法薬物に手を出したりする事案が後を絶たない。少女らの「推し活」を狙って店に呼び、高額な料金を支払わせる悪質な飲食店もある。

 そこで、警視庁は7月22、23日、周辺のメンズコンセプトカフェ20店やホテル38軒に一斉立ち入り調査をした。コンカフェの6割で従業員名簿がないなどの風営法違反行為があったという。

 警視庁幹部は「居場所を求めて集まるのだと思うが、歌舞伎町には子どもたちを狙った悪意があふれている。とにかく犯罪に巻き込まれてほしくない」と話している。【洪玟香】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報