茶殻散乱で多重事故 トラック運転手を道交法違反疑いで書類送検

2026/05/13 17:52 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 栃木県佐野市の国道で1月、トラックの荷台から散乱した茶殻で後続車がスリップするなどして1人が死亡した多重事故について、県警は13日、茶殻を積んでいたトラックの男性運転手(40)を道路交通法違反(過積載)と過失運転致傷容疑で書類送検した。

 送検容疑は1月4日、最大積載量6・9トンのトラックの荷台に約20トンの茶殻を積載して走行し、茶殻を路上に広範囲に散乱させ、人身事故3件を引き起こしたとしている。

 県警によると、過積載の内圧でトラックのテールゲートが開き、推定10トンが道路にこぼれ落ちたとみている。茶殻は日本茶の「出がらし」で多量の水分を含み、県警の実験によると、路面は圧雪道路と同程度の滑りやすさだったという。

 トラックは群馬県の工場から、栃木県北部の牧場に飼料用の茶殻を運ぶ途中だった。これまでも過積載の状態で繰り返し茶殻を運搬していたとみられる。運転手は容疑を認め、過積載の理由について「少しでも会社のためになればと思った」と供述しているという。

 この事故では後続車11台がスリップするなどし、車外に出た建築業の男性(78)が対向車にはねられ死亡した。県警はトラック運転手のほかに、運搬を委託した茨城県筑西市の運送会社社長(61)を道交法違反(過積載容認)容疑などで、後続車と対向車の事故に絡んだ4人を過失運転致死容疑などで書類送検した。【白川徹】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報