環境相の協力姿勢一転に水俣病患者らが抗議文 謝罪と撤回求める

2026/05/07 18:19 

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 水俣病患者から上がった福祉サービス利用の要望に、石原宏高環境相が協力的な姿勢を示しながらその後一転させた対応を巡り、患者・支援者団体は7日、環境省に抗議文を提出したことを明らかにした。「患者を傷つける対応」だとして、石原氏の謝罪と発言撤回を求めている。

 石原氏は水俣病の公式確認70年に合わせ、4月30日~5月1日に熊本県水俣市を訪問。胎児性患者の金子雄二さん(70)と面会し、金子さんが所属する患者・支援者団体と懇談した。金子さんは障害者福祉制度の訪問入浴サービスの利用を希望しているが、介護保険が原則優先となる65歳以上であることを理由に水俣市に拒まれている。

 支援者らからサービス利用へ協力を求められた石原氏は「市長と話をさせていただきたい」などと応じた。しかし1日夕の記者会見では「(本人が)目の前でいらっしゃったので(そう発言した)」と述べ、他の65歳以上の障害者に波及するとして「現実はなかなか難しい」と否定的な考えを示した。

 7日に記者会見した患者・支援者団体によると、抗議文は6日に水俣市を訪れた環境省幹部らに提出した。幹部からは、金子さんを侮辱する意図はなかったとの釈明や、石原氏から水俣市長への要望の伝達は1日に済ませているとの説明があったという。

 患者・被害者団体の松永幸一郎代表(62)は「裏切られたという思いが強い。ちゃんと謝罪と発言撤回をしてほしい」と訴えた。【中村敦茂】

毎日新聞

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