マウスで「精子のもと」作るのに成功 不妊治療に期待 大阪大など
マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使い、体外で精巣を形成する手法を開発したと、大阪大などのチームが27日、米科学誌サイエンスで発表した。この精巣内に精子のもととなる細胞を作り出すことにも成功し、不妊マウスの体内に移植すると精子に成熟したという。
さまざまな細胞に変化する多能性幹細胞から精子や卵子を作り出せれば、新たな不妊治療の手法の確立や絶滅危惧種の保全などが可能になると期待される。ES細胞は受精卵から作るが、人工多能性幹細胞(iPS細胞)は皮膚など体細胞から作れるため、新しい生殖の形になる可能性があるためだ。
だが精子や卵子の形成過程は複雑で、特に卵巣や精巣の環境再現は難しい。チームは2021年にマウスの多能性幹細胞から卵巣や卵子を作り出すことに成功したが、精巣と精子はできていなかった。
チームは今回、マウスのES細胞から、精子のもととなる「始原生殖細胞」と精巣を作り出す「生殖巣体細胞」をそれぞれ作製。二つの細胞を同時に培養し、自己組織化によって精巣を形成した。実際に胎児期に精巣が作られる際の環境を試験管内で再現するため、3種の薬剤を添加した。
約0・5ミリメートルの人工の精巣内には、精子になる前の「精原幹細胞様細胞」が作られていた。この細胞を精子形成が止まるように遺伝子操作した不妊マウスに移植すると、精子形成が再開し、この細胞由来の精子ができた。この精子で子が生まれることも確認した。
研究チームの吉野剛史・大阪大特任准教授(生殖遺伝学)は「精巣の構築過程を再現できたため、男性不妊症の原因を探る研究への応用が期待できる」と強調した。
生体の力を借りずに、体外で精子や卵子を多能性幹細胞から作り出すことがチームの最終目標だ。林克彦・大阪大教授(生殖遺伝学)は「マウスでは今回の結果から目標の7合目に到達し、5年以内には実現できそうだ。ヒトではまだ2合目から3合目で、10年以上かかる」と話した。【渡辺諒】
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