「あってはならない」公立校の暴行動画に文科相苦言 緊急会議開催へ

2026/01/09 13:20 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 栃木、大分両県の公立学校で生徒が別の生徒へ一方的に暴行を加える様子の動画が相次いで交流サイト(SNS)に投稿された問題について、松本洋平文部科学相は9日の閣議後記者会見で「安全安心であるべき学校での暴力行為やいじめはあってはならない」と述べた。都道府県・政令市の教育委員会を対象とする緊急会議を開催すると明らかにした。

 栃木県教委によると、動画は2025年12月19日に県立高校のトイレで撮影され、4日からインターネットで拡散された。1人の男子生徒が無抵抗の生徒の顔面を拳で殴ったり蹴ったりしているほか、はやし立てている複数の生徒も映っている。一方、大分市の市立中学校でも生徒間で一方的に暴行を加える様子とみられる動画が撮影され、8日から拡散されている。

 松本氏はこうした動画が自身のX(ツイッター)アカウントにも届いたとし、「大変痛ましく思っている。児童生徒の心のケアをするとともに、必要に応じて警察と連携して対応することが重要だ」と指摘した。

 個人が特定できる形で動画が拡散されている状況に対しては「誹謗(ひぼう)中傷など新たな人権侵害につながる可能性もあり、冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。

 また動画の拡散まで学校で暴行やいじめが認識されていなかった可能性にも言及し、「顕在化していないいじめをどう把握し、対応していくのかということに課題があるのは強く感じている。必要なことは被害者が声を上げやすい環境整備であり、早期発見や組織的な対応だ」とした。

 文科省は近く緊急のオンライン会議を開き、こうした対応の徹底を全国に要請する。警察庁やこども家庭庁など関係省庁による緊急の対策会議も開催する予定。【斎藤文太郎】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報