<1分で解説>H3打ち上げ失敗の影響は? 日本版GPSに遅れも

2025/12/23 11:48 

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はH3ロケット8号機を打ち上げましたが、準天頂衛星「みちびき5号機」を軌道に乗せることができず、失敗に終わりました。日本の宇宙開発にとって、どのような影響があるのでしょうか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「H3ロケット8号機の打ち上げ失敗」を解説します。

Q H3ロケットってどんなロケットなの?

A 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した日本の大型ロケットで、以前使われていたH2Aロケットの後継機です。

Q 今回の打ち上げはどこで行われたの?

A 鹿児島県にある種子島宇宙センターで打ち上げが行われました。

Q みちびき5号機ってなんだっけ。

A みちびき5号機は、日本版全地球測位システム(GPS)を構成する人工衛星の一つで、カーナビやスマートフォンの位置情報に使われます。

Q どうして失敗しちゃったの?

A 第2段エンジンが2回にわたって燃焼するはずでしたが、2回目の途中でほとんど燃焼しないまま止まってしまいました。

Q みちびき5号機はどうなったの?

A ロケットから分離できたか確認できず、衛星の状態は不明ですが、JAXAは軌道投入できなかったと判断しています。

Q 失敗の原因はもう分かったのかな。

A 燃料の水素タンクの圧力が下がっていたことが分かっていますが、詳しい原因はこれから調べることになっています。

Q 今後の計画はどうなるの?

A 今回の失敗で、日本版GPSの計画に遅れが出る見通しです。日本独自のシステムがあれば、アメリカのGPSに頼らずに高い精度で位置情報を得られ、災害時や安全保障にも役立ちます。JAXAは早く原因を調べ、次の打ち上げに備えるとしています。

毎日新聞

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