現役最年少17歳 将棋・山下数毅四段のプロデビュー戦は白星発進
将棋の現役最年少棋士、山下数毅四段(17)は16日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指した第39期竜王戦(読売新聞社主催)のランキング戦4組1回戦で村田顕弘六段(39)に136手で勝ち、プロデビュー戦を白星で飾った。終局後、山下四段は「まずは、ホッとしている。難しい将棋を競り勝つことができてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
対戦相手の村田六段は、序盤で角道を開けず、角交換に応じない新戦法「村田システム」を考案。2023年6月にあった王座戦挑戦者決定トーナメントの準々決勝では藤井聡太名人(23)を土俵際まで追い詰めた骨のある棋士だ。
一方の山下四段も中学2年で奨励会三段に昇段し、藤井名人に続く6人目の中学生棋士誕生なるかと注目を集めた逸材。三段リーグでは苦戦が続いたが、昨年の第38期竜王戦ランキング戦5組で見事に優勝した。三段リーグでの成績と合わせ、将棋連盟が新設した規定で四段に昇段し、10月1日付でフリークラスの棋士となった。
小学生の頃からコンピュータープログラミングを趣味とし、今は将棋AI(人工知能)の開発にも取り組む。3月に開催された詰将棋解答選手権で3位に入るなど読みの精度が高く(優勝は藤井名人)、終盤の切れ味抜群の居飛車党だ。公式戦には三段時代の23年11月から出場し、14勝6敗(うち不戦勝1)。この日の21戦目がプロ棋士としてのデビュー戦になった。
この日の村田戦は相掛かりの戦型になり、先手番の村田六段は代名詞の「村田システム」を阻止され、力将棋が続いた。双方1分将棋の大熱戦となり、終局時間は午後10時3分だった。村田六段は「読みが深く、さすがと思った。チャンスがなかった」と話した。
山下四段は女流タイトル6冠の福間香奈清麗(33)が26年1月から再挑戦する棋士編入試験で、5人の試験官(対戦相手)のトップバッターを務める。この点について聞かれると、「変わらず丁寧に指していきたい」と述べた。【新土居仁昌】
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