俳優復帰は「周りの人と相談して決める」 清水尋也被告初公判

2025/12/08 19:09 

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 自宅で大麻を所持したとして、麻薬取締法違反に問われた俳優の清水尋也(ひろや)被告(26)は8日、東京地裁(宮田祥次裁判官)で開かれた初公判で「リラックスのために使っていた」と述べ、起訴内容を認めた。検察側は「常習性がある」として拘禁刑1年を求刑、弁護側は反省していることを理由に執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。判決は19日。

 清水被告は被告人質問で「仕事柄、精神的負担を強く感じていた」と大麻を使っていた理由を説明。「たくさんの人から期待されている気持ちを裏切ってしまい、後悔しても、しきれない。弱さと未熟さを見つめ直していく」と謝罪した。

 他の芸能人による薬物事件のニュースを見ても、「どこか当事者意識がなく、(自分は逮捕されることはないと)過信していた」と振り返った。裁判官から俳優復帰の意思を問われると、「役者はたくさんの人の支えや協力で成立している。周りの人と相談して決めたい。どんな結果になっても後悔しないよう生きていきたい」と述べた。

 検察側は冒頭陳述や論告で、清水被告が20歳の時に、語学留学先の米国で友人から勧められて大麻を使ったと指摘。帰国後も知人に依頼して密売人から大麻を入手していたとした。これに対して、弁護側は所持していた大麻が少量だったことなどから情状酌量を求めた。

 起訴状によると、清水被告は9月3日、東京都杉並区の自宅で乾燥大麻約0・4グラムを所持したとされる。【安達恒太郎】

毎日新聞

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