秋口は交通事故にご注意 運転手と歩行者、注意のポイントは…
日の入り時間が徐々に早まる時期になった。夕暮れ時や夜間、明け方といった暗い時間帯の歩行者死亡事故は、秋口から増加する。静岡県警は歩行者には反射材の利用、自動車運転手には早めの点灯を呼び掛けている。
県内で起きた昨年の交通事故の死者数は88人で、4年ぶりに増加に転じた。件数自体は減少傾向にあるが、「交通死亡事故多発警報」を2度も発令した異例の年だった。車にはねられ死亡した歩行者32人のうち、26人は夜間の事故。反射材をつけていたのは1人のみで、運転手の発見が遅れた結果、被害が甚大だったとみられる。
◇午後4~8時台で事故増
過去の統計を見ても、特に帰宅時間と重なる午後4時から同8時台に車と歩行者の事故が増える。その時期を前に県警は8月下旬、静岡市内の中部運転免許センターで実証実験を実施。運転手と歩行者が注意すべきポイントを確認した。
車のライトの照射距離は、ロービームで前方40メートル、ハイビームが100メートル。場所や対向車の有無によって使い分けるが、対向車同士のライトが重なると歩行者が見えにくくなる「蒸発現象」もある。
実験では服装や反射材の有無で運転手が気づける距離が大幅に変わることも分かった。ロービームを使う街中の想定では、歩行者が黒っぽい服装だと10メートル手前にならないと気づかず、ブレーキも間に合わない。明るい服装の場合は約38メートル、腕につける赤い反射材は60メートル前後、最も効果が高かった懐中電灯は100メートル手前からでも確認できた。自発光式と呼ばれるライト内蔵型の反射材も同様の効果があるという。
◇反射材「正しい付け方を」
一方で、歩行者側も自分の身を守る意識が重要だ。夜間に出歩くなら白や黄色、蛍光色といった明るい衣服を着たい。黒っぽい服は暗闇に紛れ、昼間は目立つ赤色も夜間の実験では目立ちにくかった。道路横断時は「自分は早く渡れる」と過信せず、慎重に周囲を確認する必要がある。
自発光式でない反射材は、光が当たらなければ存在感がない。実験に参加した日本反射材普及協会の伏見充史副理事長は「正しいつけ方を知ってほしい」と話す。キーホルダーに多い平面的な形は、当たる角度が限られる。代わりに、面積が広いたすきタイプや、腕や足に巻き付けて使う丸まる反射板タイプも全方向から光を受け止められるので効果があるという。
つける位置は、車のライトに照らされやすい靴や、動きの多い腕や足だと運転手の注意を引きつけられる。反射材付きのスニーカーも種類豊富だ。県警交通企画課の村山恵一・安全教育課長補佐は「反射材は視認性を補えるので有効。ぜひ周囲にも推奨し、活用の輪を広げてほしい」と話した。【藤渕志保】
-
万博会場で40代女性けが 打ち上げ花火の破片、顔に当たったか
20日午後7時ごろ、大阪市此花区の大阪・関西万博会場で、来場中だった40代の女性1人が額にけがをした。 日本国際博覧会協会によると、この日は午後6時59分か…社 会 7時間前 毎日新聞
-
「解散命令にも影響」 旧統一教会全国弁連、韓総裁巡る捜査に見解
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害救済に取り組む全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が20日、東京都内で集会を開いた。教団への解散命令が確定した場合…社 会 10時間前 毎日新聞
-
「来ていいのかな」日教組大会に自民元幹事長 立場超えて語ったこと
日本教職員組合(日教組)の第114回定期大会が20日、東京都内で開催され、自民党元幹事長の古賀誠氏(85)が講演した。革新系の政党と近い日教組の集会で、保守系…社 会 10時間前 毎日新聞
-
北海道・空き地の遺体遺棄事件 遺体は行方不明の55歳男性と判明
札幌市で暴行された男性が行方不明になった事件で札幌白石署は19日、苫小牧市美園町4の会社員、梅津悠希容疑者(36)を死体遺棄の疑いで逮捕した。 逮捕容疑は8…社 会 14時間前 毎日新聞
-
「非体験者」模索する継承 証言引き出す試行錯誤にも注目 戦後80年
終戦から80年がたち、戦時下を生きた人々の思いや当時の空気を伝える難しさが増している。消えゆく声を後世に残そうと模索しているのは当事者やその家族に限らない。戦…社 会 14時間前 毎日新聞