維新・石井章氏、公設秘書に親族名義も利用か 給与詐取事件で

2025/08/29 21:17 

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 日本維新の会の石井章参院議員(68)=比例=が、公設秘書の給与を詐取したとされる事件で、石井氏が国会の事務局に届け出た秘書の名義に、親族が含まれていた疑いがあることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は、秘書とされた人物に勤務実態はなく、石井氏側が名義を借りたとみている模様だ。石井氏は29日、議員辞職の意向を表明した。

 石井氏は書面で「捜査に対して全面協力すべきだと判断した。お騒がせする事態を招いた。このたびのことを心より深くおわびする」とコメントした。また、維新は29日、石井氏を除名処分にした。吉村洋文代表(大阪府知事)は28日に「事実だとすれば、除名で、議員辞職すべきだ」と話していた。

 関係者によると、石井氏が国からだまし取った疑いがある給与は総額約800万円に上る。特捜部は石井氏が秘書として過去に届け出ていた複数の人物を捜査し、その中に親族とみられる人物も含まれている模様だ。

 公設秘書の給与は2004年に成立した改正国会議員秘書給与法で、届け出た名義人の個人口座に直接振り込まれるようになったが、特捜部は詐取金が石井氏に渡った可能性が高いとみて事務所関係者らから任意で事情を聴いている。

 特捜部は27日と28日に東京・永田町にある石井氏の参院議員会館事務所や、茨城県取手市にある地元事務所などを家宅捜索した。押収した資料を分析して資金の流れの解明を進めている。

 また、維新の中司宏幹事長は29日、藤田文武共同代表らと東京都内で石井氏にヒアリングしたことを明らかにした。石井氏は「除名されても仕方ない。党に多大な迷惑をかけている」と議員辞職を申し出たが、捜査の内容については具体的な説明はなかったという。中司幹事長は「こうしたことが起きないように綱紀粛正に努める」と述べた。

 石井氏は取手市議を経て、09年衆院選で民主党(当時)から出馬して初当選し、1期務めた。16年参院選では日本維新の会の前身のおおさか維新の会から出馬して当選し2期目だった。【北村秀徳、岩本桜、五十嵐隆浩、園部仁史】

毎日新聞

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