戦没者追悼式、遺族3400人参列へ 配偶者ゼロ、戦後生まれ半数超

2025/08/14 08:52 

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 終戦から80年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。遺族約3400人や天皇、皇后両陛下、石破茂首相らが参列する。参列する遺族の高齢化が進み、参列する配偶者は4年ぶりにゼロになった。子の参列者も全体の38%と減少傾向が続く。戦後生まれの参列者は初めて半数を超え、戦争体験の継承がこれまで以上に課題となる。

 式では、日中戦争と第二次世界大戦で犠牲となった軍人・軍属や民間人ら計約310万人を悼む。正午前に始まり、正午の時報に合わせて参列者が黙とうをささげる。その後、天皇陛下がおことばを述べられる。

 厚生労働省によると、全体の参列者に占める子の割合は2008年に約67%だったが、参列者が制限された新型コロナウイルス禍を除いて減少傾向が続いている。戦没者の孫など戦後生まれは1826人。参列遺族の約53%を占め、割合は過去最高になった。【肥沼直寛】

毎日新聞

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