国士舘大の男子柔道部員が大麻を使用した疑いがある事件で、１～２年生の部員６人が警視庁の任意の事情聴取に大麻の使用を認める供述をしていることが捜査関係者への取材で判明した。同大町田キャンパス（東京都町田市）内にある学生寮の部屋からは大麻とみられる植物片や吸引器具などが見つかっており、警視庁は鑑定を進める。

　捜査関係者によると、１４日に大学側から「柔道部員６人が大麻の使用を認め、このうち数人から所持の申告があった」と警視庁に相談があった。

　警視庁の調べに対し、６人は寮内の自室などで大麻を使用していたと話し、一部の部員の尿からは大麻成分が検出された。「高校時代の同級生から買った」と説明する部員もいるという。

　警視庁は１６日、麻薬取締法違反（使用）の疑いで学生寮を家宅捜索し、大麻リキッドとみられる液体も押収した。

　大学は１３日に情報提供を受けて事案を把握したという。警視庁は同法違反での立件を視野に入手経路や使用状況などを調べる。【山本康介】