国士舘大 複数の柔道部員に大麻使用疑い 寮を家宅捜索 東京・町田

2025/06/16 20:15 

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 国士舘大の複数の男子柔道部員が大麻を使用した疑いがあるとして、警視庁が16日、同大町田キャンパス(東京都町田市)内にある学生寮を麻薬取締法違反(使用)の疑いで家宅捜索したことが捜査関係者への取材で判明した。大学は男子柔道部を14日付で活動停止にしている。

 捜査関係者によると、14日に大学側から「複数の柔道部員が大麻の使用に関わっている」と警視庁に相談があった。警視庁は複数の部員から事情を聴いており、16日には寮内の複数の部屋を捜索した。押収物の鑑定や部員の事情聴取を進める。

 大学広報課によると、13日に情報提供を受けて事案を把握。14日に部員への聞き取りを実施した。同課は「事案が事実であるならば大変遺憾。事態を重く受け止め、再発防止に向けた具体的な検討を進める」としている。複数の部員が寮内で大麻を使用した疑いがあるといい、田原淳子学長は「警察の捜査に全面的に協力するとともに、学内調査を実施し事実に基づき厳正に対処する」とのコメントを出した。

 男子柔道部は1929年創部で、部員93人(寮生90人)。2024年のパリ・オリンピック日本男子の鈴木桂治監督やロサンゼルス、ソウル五輪の95キロ超級で連覇した故斉藤仁氏ら五輪金メダリストを輩出した名門とされる。【山本康介、長屋美乃里】

毎日新聞

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