天皇ご一家、4日に沖縄へ出発 愛子さまは初訪問 戦後80年で

2025/06/04 05:30 

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 戦後80年にあたり、天皇、皇后両陛下と愛子さまが4日、沖縄県を訪問される。ご一家そろって5日まで滞在し、国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)などで戦没者を慰霊する。戦争体験者や若い語り部たちとも交流する。

 愛子さまの沖縄訪問は初めて。側近によると、両陛下は「次の世代にも戦争の歴史や平和への思いを引き継いでいきたい」と考えているという。両陛下の意向も踏まえて沖縄県と調整し、愛子さまの同行が決まった。

 ご一家は4日午前に羽田空港を出発し、沖縄到着後はまず、本島南部の糸満市に向かう。国立沖縄戦没者墓苑で供花し、沖縄戦の戦没者ら24万2567人の名前を刻んだ「平和の礎(いしじ)」も訪ねる。

 平和祈念資料館では、戦争体験者や遺族、語り部として活動する幅広い世代の人たちとの懇談が予定されている。

 5日は那覇市で、1400人あまりが亡くなった学童疎開船「対馬丸」沈没の歴史を伝える対馬丸記念館を見学。慰霊碑「小桜の塔」に供花する。2019年に火災で焼失した首里城の再建現場も訪ねる。

 両陛下の慰霊訪問は4月7日の硫黄島(東京都小笠原村)から始まっている。6月19、20日は広島県に赴く。9月中旬には長崎県での慰霊も調整されている。【山田奈緒】

毎日新聞

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