１９日午前１１時２５分ごろ、大阪市北区本庄西１にある４４階建てのタワーマンションから住人男性が転落し、下の歩道を自転車で通りかかった男性に衝突した。２人は病院に搬送されたが、いずれも死亡。大阪府警は住人男性が高所から転落し、自転車の男性が巻き込まれたとみている。

　府警大淀署によると、亡くなったのはこのマンションの４３階に住む男性（７０）と、もう一人は所持品から千葉県市原市の男性（５９）とみられる。

　住人男性は発見された際に裸足で、署が転落した場所や詳しい経緯を調べている。

　目撃情報などから、自転車の男性がマンション南側の歩道を東から西方向に走っていたところ、転落した住人男性と接触した可能性が高いという。近くを歩いていた女性が「人が落ちてきた。自転車の人も巻き込まれている」と１１９番していた。

　現場は大阪メトロの天神橋筋六丁目駅から西に約４００メートルのマンションや住宅が建ち並ぶ地域。現場は規制線が張られ、巻き込まれた男性が乗っていたとみられる自転車がひしゃげた状態で残されていた。

　同じマンションに住む男性（６２）は「散歩から帰ってきたら地面が血だらけで、蘇生措置がされていた。本当に気の毒だ」と話した。

　近くの６０代女性は「昼前に爆発音のようなすごい音がした。まさか人が転落したとは思わなかった」と表情を曇らせた。【露木陽介、松原隼斗】