ずぶぬれでうずくまり…行方不明の高齢女性 佐川急便の配達員が保護
行方不明になっていた女性(74)の約20時間ぶりの保護に貢献したとして、県警広島西署は13日、佐川急便広島営業所の配達員、溝尾考豊(たかひろ)さん(31)に感謝状を贈った。丁寧に質問を重ねたことが、家族への連絡につながった。
溝尾さんは4月15日午前11時40分ごろ、広島市西区田方を配達車で通りかかった際、道端に座り込む女性を見つけた。雨の降る中、女性は手を震わせて縁石にうずくまっていた。
車を降り、どうしたのかと女性に尋ねると、返ってきたのは「滑っただけ」の一言だった。溝尾さんは、滑っただけなら一人で歩いて帰れるのではと不思議に思い、質問を重ねた。
「立てます?」「ちょっと足がね…」「どうしてここに来たの?どうやって?」「わからない」――。女性は、特に用はないのに、歩いていたらこの場所にたどり着いてしまった様子だった。
溝尾さんは、要領を得ないやりとりから女性が道に迷っているのではと思った。
女性から時折「旦那さん」という言葉が出てきた。「きっと女性の夫が心配しているのだろう」と考え、女性に借りた携帯電話を使い女性の夫に連絡した。
広島西署によると、女性は14日午後2時半ごろ「美容院に行く」と言い残して自宅を出たまま行方が分からなくなっていた。
女性には持病があり、15日午前中に夫が同署に行方不明届を出していた。溝尾さんが夫に電話した際、夫のそばには事情を聴きにきた警察官がおり、その後、女性は無事に保護された。
湊宏副署長は「保護時、女性はずぶぬれで、早く保護できなかったら、さらに衰弱したかもしれない」と話した。
溝尾さんは普段から、外国人に道を尋ねられたら道案内をしたり、よく訪問する配達先の客にも声をかけたりすることが多いという。
感謝状を贈られたことについて溝尾さんは「うれしい。他人のことを放っておけない性格は亡くなった母親譲りで、(天国から)喜んでくれているかな」と笑顔。「何か良いことをしなくては、と思っている訳ではないが、困っている人がいればこれからも助けたい」と語った。【西山夏奈】
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