銀行貸金庫絡む着服 三菱UFJ以外に過去5年で2件 金融庁集計

2024/12/29 14:36 

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 三菱UFJ銀行で起きた貸金庫の窃盗問題を巡り、過去5年に貸金庫の絡む着服が同行以外に2件発生していたことが金融庁の集計で判明した。金融庁は、金融機関による貸金庫ビジネスの実態や課題点などを詳しく調べている。

 立憲民主党の川内博史衆院議員が18日の衆院財務金融委員会で関連の質問を行い、金融庁が金融機関から届け出のあった不祥事件数を集計して川内氏に回答した。

 これによると、2019年度から今年12月20日までの間に、全国の銀行や信金などから、三菱UFJ銀を含む3件の着服事案が報告されていた。

 金融庁は、金融機関名などを公表していない。ハナ信用組合(東京都)が今年2月、横浜支店の次長だった男性(懲戒解雇)が顧客の鍵を複製して不正に現金を窃取していた不祥事を公表している。

 三菱UFJ銀の不祥事を受け、全国銀行協会(福留朗裕会長=三井住友銀行頭取)は18日、会員行に通達を出し、貸金庫の管理態勢の確認などを求めた。【竹地広憲】

毎日新聞

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