「業者の確認甘く」都議や市議のマイナカード偽造疑い 40歳追送検

2024/11/20 17:14 

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 東京都議ら地方議員のマイナンバーカードを偽造して銀行口座を不正に開設したり、スマートフォンを詐取したりしたとして、愛知県警などは20日、名古屋市東区白壁3の自営業、松尾裕也被告(40)=詐欺罪などで起訴=を詐欺容疑などで追送検した。事件を巡っては、風間穣都議(51)が4月、X(ツイッター)で被害を報告していた。

 松尾容疑者は、大阪府八尾市議名義のマイナカードを偽造してスマホなどを詐取したなどとして既に逮捕、起訴されている。その後の捜査で、新たに風間都議や千葉県船橋市議、岐阜県多治見市議らの被害も確認された。被害総額は計450万円に上るという。

 追送検容疑は2023年12月、船橋市議の男性(44)名義の偽造マイナカードで銀行口座を開設し、口座にひも付けたクレジットカードのキャッシング機能を使って現金約100万円を自分の口座に送金したとされる。また、今年4月には、風間都議名義でスマホ1台(販売価格約22万円)を販売店から詐取したなどの疑いがある。

 県警によると、ウェブ上に公開されている議員の個人情報を悪用する手口で偽造を繰り返していたとみられる。松尾容疑者は「生活費を稼ぐ手段として思いついた。身分確認が甘い通信業者を選んだ」などと供述しているという。【田中理知】

毎日新聞

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