「森の妖精」見つけた 南方熊楠が研究した変形菌、鳥取で観察会
さまざまな形に変わり、「森の妖精」とも呼ばれるアメーバの一種「変形菌」。鳥取市内の山中で観察会が開かれ、県内外から参加した10人が、多様な姿の変形菌を次々と見つけた。【渕脇直樹】
変形菌は粘菌とも呼ばれ、大きさは数ミリ。名前に菌と付いているが菌類ではなく、植物でも動物でもないアメーバの仲間だ。バクテリアを食べて分裂しながら増える。博物学者の南方熊楠(1867~1941年)が研究したことでも知られている。
観察会で講師を務めた和歌山県立自然博物館の川上新一・主査学芸員によると、世界で約1000種類、国内では約600種類が見つかっている。川上さんは「変形菌は単細胞なのに形をさまざまに変え、森の妖精とか宝石と呼ばれる。移動するものもあり、とても面白い生き物」と紹介。「キノコも食べるため、倒木の分解を遅らせ、生き物のすみかである森林の生態系維持に役立っている」と説明した。
参加者は久松山(きゅうしょうざん)に入り、木陰の落葉や枯れ枝を拾ってルーペで変形菌を探した。約1時間で、コシロジクキモジホコリ、ナミウチツノホコリ、ホソエノヌカホコリなど5種類を見つけ、鳥取県立博物館に持ち帰って顕微鏡で観察した。
鳥取市鹿野町の会社員、石川瑛代さん(36)は「実物を見てみたいと参加した。思っていたより鮮やかだ」と熱心に観察していた。
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