193年稼働の蔵で最後の「若竹 夏詣酒」 島田の大村屋酒造場、29日から販売

2025/06/27 08:06 

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 島田市の大村屋酒造場は26日、元旦から半年の節目に厄をはらう「夏越し(なごし)の大祓い(おおはらい)」と残り半年の無病息災を願う「夏詣」にちなんだ純米吟醸原酒「若竹 夏詣酒」の出荷を前に、同社で神事を執り行った。29日から静岡県内の酒店などで予約分を中心に販売を始める。
 夏詣酒はさわやかで高級感ある香りと、辛口でドライな味わいが特徴。ナスの揚げ浸しやキュウリの梅あえ、カキ酢、スズキの刺し身など、夏が旬の素材を生かした料理によく合うという。商品が並ぶ冷蔵庫内で、大井神社の神職が神事を執り行い、松永孝広社長らが玉串をささげた。
 今回の夏詣酒は、創業以来193年稼働してきた蔵で作った最後の商品の一つ。現在蔵は解体中で、12月〜来年2月ごろから新たな施設で製造開始を予定する。松永社長は「半年分の感謝と未来への希望を分かち合える酒。多くの人と一緒に飲んでもらえるとうれしい」と話した。
 一升瓶637本と720ミリリットル入り2449本を生産した。価格はそれぞれ3718円と1925円(いずれも税込み)。
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