３日午前４時２０分ごろ、熱海市昭和町のホテル「熱海金城館」から出火し、鉄筋コンクリート造り６階建て南館の１階倉庫などを焼いた。消火活動中の男性消防隊員がけがを負ったもよう。当時、大型連休の宿泊客約１４０人が利用していたが、屋外に避難して無事だった。熱海署と市消防本部が出火原因を調べている。
　客室に荷物を置いたまま浴衣姿で避難した宿泊客も多く、現場付近は一時騒然となった。同本部によると、消防車１４台が出動し、約３時間半後に鎮火した。
　５階客室に宿泊していた千葉県船橋市の男性会社員（４８）は「警報のような大きな音が鳴り、火災に気づいた。廊下に出て下の階に降りると、煙が充満していた」と振り返った。