春風亭梅朝さん「真打ち」興行完走 静岡出身の落語家 滑稽噺持ち味「地元で独演会」目標も
静岡市出身の落語家で9月に真打ちに昇進した春風亭朝之助改め春風亭梅朝さん(40)が、11月上旬まで45日間にわたって都内で行われた披露興行を終えた。軽いタッチの滑稽噺(ばなし)を持ち味に「クスッと笑って楽しんでもらえるような落語を届けたい」と決意を新たにしている。
落語との出会いは、静岡学園高在校時の芸術鑑賞会だった。林家たい平さんらの一座が訪れ「若い人も落語をやるんだ」と驚いた。大学入学後、先輩に誘われて落語研究会に入り、上野の鈴本演芸場で寄席を初体験した。「世間のことを忘れて引き込まれ、あっという間に時間がたった」。笑いを取るだけでなく、出演者が場の空気をつなぐ話術の妙にも触れ、すっかりファンになった。両親を説得し、卒業後の2009年春、憧れていた春風亭一朝さんに弟子入り志願した。
見習い期間を経て前座となり、5年後に二ツ目に昇進。入門から14年目を迎えた昨年10月、師匠から真打ち昇進が告げられた。「梅朝」は師匠が以前から気に入っていた“一推し”の名前という。同時に昇進した入門同期の3人と一緒に披露興行を回った。初めてトリを務めた9月26日の公演では、ふるさとから駆けつけた家族や中学の同級生らの姿を客席に見つけ、うれしさがこみ上げた。
キャリアを重ねた師匠らと肩を並べるプレッシャーも感じつつ「自分の売りの滑稽話を中心に、寄席で必要とされる芸人になりたい」と今後を見据える。静岡市での定期的な独演会実施も目標に掲げ「落語を聞いたことのない人が面白さに触れるきっかけもつくりたい」と笑顔を見せた。
落語との出会いは、静岡学園高在校時の芸術鑑賞会だった。林家たい平さんらの一座が訪れ「若い人も落語をやるんだ」と驚いた。大学入学後、先輩に誘われて落語研究会に入り、上野の鈴本演芸場で寄席を初体験した。「世間のことを忘れて引き込まれ、あっという間に時間がたった」。笑いを取るだけでなく、出演者が場の空気をつなぐ話術の妙にも触れ、すっかりファンになった。両親を説得し、卒業後の2009年春、憧れていた春風亭一朝さんに弟子入り志願した。
見習い期間を経て前座となり、5年後に二ツ目に昇進。入門から14年目を迎えた昨年10月、師匠から真打ち昇進が告げられた。「梅朝」は師匠が以前から気に入っていた“一推し”の名前という。同時に昇進した入門同期の3人と一緒に披露興行を回った。初めてトリを務めた9月26日の公演では、ふるさとから駆けつけた家族や中学の同級生らの姿を客席に見つけ、うれしさがこみ上げた。
キャリアを重ねた師匠らと肩を並べるプレッシャーも感じつつ「自分の売りの滑稽話を中心に、寄席で必要とされる芸人になりたい」と今後を見据える。静岡市での定期的な独演会実施も目標に掲げ「落語を聞いたことのない人が面白さに触れるきっかけもつくりたい」と笑顔を見せた。
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