北海道、クマ巡る「緊急銃猟」で市町村を補助へ 保険費用や日当など

2025/09/02 17:57 

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 北海道は市街地でクマを銃駆除する緊急銃猟制度が始まったことを受け、市町村の保険加入や緊急銃猟実施時の費用を補助する方針を決めた。事業費2985万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を9日開会の道議会定例会に提出する。

 市町村長の判断で行う緊急銃猟は1日に開始。人員体制や予算を巡って市町村から不安の声がある。環境省は発砲による物損事故が発生した際の損害を補償する保険への加入を推奨している。

 補助金は離島を除く175市町村を対象に、緊急銃猟に関わる保険や捕獲者への日当、パトロール、訓練に当てられ、国が2分の1、道と市町村が4分の1ずつ負担する。

 道が2日発表した一般会計補正予算案は他に医師が少ない地域などで診療所の開業や承継を支援する事業費4億8577万円などを盛り込み、総額180億5121万円。2024年度に募集を停止した留辺蘂高を廃止する条例改正案など議案40件程度を道議会定例会に提出する予定。

 道議会は10月3日まで。代表質問は9月12、16日、一般質問は18、19、22、24日。【片野裕之】

毎日新聞

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